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「 Travel 」
 4泊5日で、フロリダ・オーランドにあるWalt Disney World Redortを訪れた。正直なところ、長らく家を空けて迷惑をかけた家族への償いの意味も大きかったが、「本場」米国のディズニーランドが東京のそれとどう違うのか、そして娘がどのような反応をするのか、興味があった。

「本場」のディズニーランドと東京のディズニーランドの違い
  • 東京のが「ディズニーランド」と「ディズニーシー」という2つのテーマパーク、一つの園外ショッピング施設(イクスピアリ)、2つ(?)の直営ホテルからなっているのに対し、「本場(ここではオーランドのやつを指す)」は、4つのテーマパーク、3箇所のショッピング施設、数え切れないほどの直営ホテルからなっており、とにかく規模が桁外れに大きい。お父さんのためにゴルフ場まである(バンカーがミッキーのかたちになっていたりする)。それらが、自然の地形を活かして、非常にうまくレイアウトされている。
  • 一方、一つ一つの施設は東京のそれに比べてそれほど大きいわけではなく、例えばテーマパークの一つであるMagic Kingdom Parkは、文字通り東京ディズニーランドと生き写し。園内の主要アトラクションのそれぞれがほとんど共通しているだけでなく、そのレイアウトまで同じで、東京ディズニーランドを知っていれば、地図がなくても行きたいアトラクションに行けるくらいである。
  • 「本場」は来場者にカネを落とさせる仕組みが行き届いている。一番感心したのは、直営ホテルのルームキーが、入場券とクレジットカードの機能を兼ね、リゾート内のすべての購買行為が、その一枚で済んでしまうこと。「夢の国」ではおカネをいじくらなくても良いのである。マーケティングの授業で習ったが、人間は支払い行為が実際の貨幣から遠くなればなるほど、財布の紐が緩むらしい。つまり現金より小切手、小切手よりクレジットカードの方がカネを使いやすい。それがクレジットカードからルームキーになると、より財布の紐も緩む、という作戦だろうか。そしてこの「罠」にできるだけ多くの来場者を取り込むために、直営ホテルも実に幅広い価格帯で提供されている。一番高い部屋と安い部屋では、ざっと見ただけでも20倍ほどの価格差がある。プレミアム層だけしかカバーできていない東京とは、そこも違う。
  • 「本場」はやはりショーやパフォーマンスが違う。結局は題材が米国のアニメだから、こればっかりは日本人がどんなに頑張っても、ガイジンにはかなわない。動きや真剣度においては、もしかしたら東京の方が勝っているような気もしたが、見た目の問題はやはり大きいのである。ただちょっと気になったのは、パフォーマーの平均年齢がやや高いこと。原因は不明。

「本場」のディズニーランドでの娘と東京のディズニーランドでの娘の違い
(※米国で生まれた次女は比較感がないので、ここは長女の話)
  • まず、ミッキーやキャラクターへの思い入れが違う。東京ディズニーランドに行ったのは彼女が1歳半くらいのときだが、あの頃はなんだか良くわかっていなかったように思う。しかし今は、主要キャラクターはすべて知っているので、見つけるとそれなりに興奮する。
  • 但し、キャラクターが近づいてくると、以前よりも怖がる。キャラクターにもよるのだが、一定距離よりも近づいてくると、泣きながら逃げ出したりする場合もある。生身の人間(例えばお姫様系のキャラ)で、屋外で会うときは、ほぼ問題がないのだが、着ぐるみで屋内になると、とても怖いらしい。
  • 一方で、乗り物系のアトラクションにはガンガン行く。ゴーカートも自分で運転席に座ったし、ジェットコースター(といっても彼女の身長で乗れるヤツなので大したことはないが)も大喜びで、二回も乗ってしまった。1年ほど前までは、この手のやつについて「やってみる?」ときくと「やってみない」という答えが返ってくるのがお約束だったのだが、えらい違いである。

というわけで、色々な違いを感じた5日間であった。
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 昨日は一日かけて、パイネ国立公園からバスを乗り継いでチリ側パタゴニアの中心都市Punta Arenasまで南下し、市内のホテルに一泊した。この旅行最後の宿泊となる。

そして一夜明け、朝から快晴。旅行最終日にして初めてパタゴニアの澄んだ青空を見ることができた。
ボストンへと続くサンティアゴ行きのフライトは15時15分の出発予定。一方で人口11万人のPunta Arenasの町は、中心街を回るだけなら15分も歩けば終わってしまう。
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そこで、町から60kmほど離れたところにあるマゼラン・ペンギンの営巣地に行ってみようと思った。通常ならば日帰りツアーで一人20ドルほどのところだが、ホテルの近くの旅行会社を訪ねてみると、午前中のツアーはどこもやっていないという。午前中に行くためには車をチャーターしなければならないのだが、旅行会社の言い値は一台80ドル。それはちょっと高すぎるので、レンタカー会社をあたってみたが、どこも全車出払っているという。この不況下でも、パタゴニアの観光客は減っていないということか。結局、街中でみつけたタクシーの運転手と交渉して、往復50ドルで行くことにした。
羊の放牧地の中の砂利道を延々と走り、やがて濃紺に白波のたつ海がみえてくると、そこが現場。ゲートを通って歩いてゆくと、草むらの中にちらほらと野生のペンギンの姿がみえてくる。
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遊歩道を進むにつれてその数は増え、ビーチに着くと夥しい数のペンギンたちが波打ち際でたむろしていた。海で泳ぐもの、浜辺でじゃれあうもの、物陰で強風をよけるものなど、様々である。
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面白いのは、草むらにある巣と浜辺を行き来するペンギンたちの様子。風雨をしのぐための巣は草むらの地中に穴を掘って作られてあり、まだ泳ぐことのできない、この時期孵化したばかりでまだ泳ぐことのできない雛鳥は皆そこにいる。親鳥やその仲間たちは、一部が巣を守りながら、一部が浜辺に「通勤」してエサとなる魚介類を獲得し、巣に持ち帰って家族を養うのである。途中の獣道にはショートカットのためのトンネルまで掘られてあり、レベルの高い集団生活を営んでいることがわかる。
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パタゴニアではもう御馴染みの強風でまともに会話もできないほどのコンディションであったが、水族館などでは見ることのできないペンギンの野生の生態をみることができたのは、非常に興味深かった。

これをもって、2週間余りにおよんだ南米旅行もおしまい。あとはサンティアゴ、アトランタを経由して、南米大陸の最南端から、北米大陸の北東部にあるボストンまで帰るのみである。大学生時代はよく海外一人旅をやったものだが、30歳を過ぎてまたそれを、しかも南米でやるとは思わなかった。ボストンで待ってくれている家族のおかげである。これから先の人生で、またこんな一人旅をやるとはとても思えないが、10年前にこの旅行を想像できなかったように、人生どう転ぶかわからない・・・かもしれない。



ハイキング二日目。お約束どおり、朝から足が鈍い筋肉痛だが、えいっ、と外に出る。天候は快晴、とはいかないが、風がない分だけ前日より随分と温かく感じる。しかし予報ではまた雨が来るらしく、油断できない。

前日はロッジの西方グレイ湖の奥にある氷河を見に行ったが、今日は北にそびえるパイネ山を東に回りこんで、山麓にあるフランシス氷河、そしてその東のマスカラ山を見に行く。
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最初の7km半ほどは、比較的なだらかで歩きやすい道程。左手にパイネ山を見ながら、茂みや小川の中を歩く。ときおり、パイネ山の雪解け水が作り出す細く長い滝がみえる。
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出発から2時間弱で、イタリアーノ・キャンプに到着。雪解け水を集めて流れる川の音とマイナス・イオンに癒される。
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小休止の後、パイネ山とマスカラ山の間の沢を登って、さらに高地にあるブリタニカ・キャンプを目指す。水の流れに逆らって岩場をよじ登る、文字通りの沢登りである。一気に標高400mほどを登るのだが、足場が悪く、かなりつらい。なんとか登りきり、樹木に覆われた尾根道を進むと、急に視界が開け、岩場で覆われた高台に出る。ここからの眺めは素晴らしい。一方には青い氷河と白い万年雪を湛えたパイネ山、そこから垂れる幾筋かの滝と、それらを集めて眼下を流れる激流、そしてもう一方にはショート・ケーキのように異なる地質の層を重ねたマスカラ山の独特の景観が迫る。どんよりとした曇り空が残念だが、それでも多様・多彩な自然は凄い迫力で迫ってくる。
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そこから更に1時間ほど歩いて、ブリタニカ・キャンプに至る。キャンプ場の中でもかなり奥地にあるため、トイレを含め、設備らしいものは何もないが、ともかくそこで昼食にする。昼食のメニューは前日とまったく同じサンドウィッチ。それでも腹が減っていればなんでも食えてしまう。食べていると、空模様が怪しくなってきた。雨が近づいているのかもしれない。結局Steveと話し合った末、そこで引き返してロッジに戻ることにした。

帰路、また前述の高台で一休み。パイネ山の氷河を眺めていると、轟音とともに雪崩が起きた。頂上に近い山腹で起きた雪崩は、滝となって崖から流れ落ち、数段それを繰り返して緩斜面で止まった。5分程流れが続いたが、やがて流れの弱まった滝もそのまま凍りつき、全てが静止した。およそ20-30分に一度、こうした大小の雪崩や氷河の崩落が起きている。フィクションでは作り出せない、生の迫力である。
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ロッジまであと6kmほどとなったところで、風雨が厳しくなった。あの沢道を風雨の中で下ることを想像すると、早く引き返して正解だったと胸をなでおろす。そして横殴りの雨でびしょ濡れになりながら、午後5時前にロッジに到着。全26km、8時間のハイキングであった。前日と合わせて総歩行距離48km。マラソン選手はこれに近い距離を2時間そこそこで走るのだろうが、とても人間業とは思えない。足がまさに棒のようで、シャワーをするのも一苦労である。

夕食後、暖炉のそばで寛いでいると、スローンから来たの?とインド系米国人のカップルに声をかけられた。友人がスローンの2年生にいるという。しばらくおしゃべりをしていると、女性の方は私と同じコンサルティング会社のシカゴオフィスでコンサルタントとして働いていることが発覚。こんな地の果てで同僚に会うとは・・・、パタゴニアは広いが、世間は狭い。




 昨夜早くに寝たため、今朝早くに目が覚める。
ロッジの宿泊パッケージは3食付。朝食を済ませ、昼食用のサンドウィッチと水をもって、パイネ国立公園一日目のハイキングに出かける。この近辺最大の氷河であるグレイ氷河まで、片道11kmの道程である。
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ロッジの中にいるとわからないが、外に出るととにかく風が強い。風速計が壊れてしまいそうなほど激しく回っている。空模様も怪しい。前夜のように一雨くるかもしれない。とにかく、先を急ぐしかない。
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谷を縫って歩き、丘を越え、一時間ほどで氷河が流れ込むグレイ湖の湖畔に出る。強風で湖面に波が立っている。湖畔の岩肌にも波形が見られる。風で浸食されたのだろうか。動物はおらず、植物も窪地に行くと雑木林になるものの、風が強く表土の薄い丘の上はコケ類が中心。苛酷な自然環境である。しばらく進んでいくと、湖面に所々、氷河の切れ端が浮かんでいるのが見え始める。実に不思議な、魔力的な水色の光を放って、佇んでいる。
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更に一時間少し歩くと、湖の彼方に大氷原の端が姿を現した。やはり水色である。10年ほど前にオーストリアのアルプスで見た氷河はもっと白かったように思うが、ともかくなんとも薄気味の悪い色合いである。雲に覆われたパイネ連峰を右手にしながら、唸りをあげて駆け抜けていく強風の中で、遠くで鈍く光る氷河の水色を見つめていると、遥々ここまでよく来たなあ、という感動とともに、この世の終わりのような、なんともいえない寒々とした気持ちにも駆られる。
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そして更に一時間ほどで、氷原の端に最も近い丘に到着。氷河の欠片が、湖の淵でわだかまっている。網走でみた流氷のようでもある。ここまでくると、情景全体としてではなく、もう少しミクロに氷の様子を見ることができ、きれいだなあ、と感じる余裕も出てくる。
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氷原に近い湖畔の浜辺にはロッジがあり、キャンプ場にもなっている。身体が冷えてきたので建物の中で休もうとすると、持込の食事は禁止だという。なんとセコイ・・・。仕方なく湖畔のベンチでサンドウィッチを頬張り、再度建物に入ってホットチョコレートを注文する。通常はこのロッジから、氷河の上を歩くツアーが出ているのだが、この日は氷河に乗りつけるためのボートが故障中とかで、出ることができない。陸側から回り込んでも大して氷河に近づけそうになかったので、ここで切り上げて来た道を宿へと戻る。「一度出たら同じ道を帰ってこなきゃならんから、ハイキングは嫌いだ」とSteveが愚痴っていたが、気持ちは良くわかる。それでも、また11km歩いて午後4時半ごろに拠点のロッジに帰ってきたときには、ロッジの建物もその向こうの湖も、昨日とは随分違ってみえた。
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それにしても久しぶりに山道をこれだけ歩くとさすがに疲れた。シャワーを浴びてビールを飲むと、とたんに眠気に襲われた。昔はもうちょっと歩けたような気がするけどなあ・・・。



サンティアゴを発ち、いよいよ最後の目的地であるパタゴニアを目指す。
まずは8時の飛行機でチリ本土最南端の町プンタレーナス(Punta Arenas)へと向かう。3時間余りのフライトで同空港に到着すると、Alejandroが手配してくれていた迎えの車が来ていた。運転手はまったく英語ができなかったが、仕方がない。彼の運転で、一路チリ側パタゴニアの観光のハイライトであるパイネ国立公園を目指す。
プンタレーナスから2時間ほどの間は、文字通り何もない原野。見渡す視界に入ってくるのは、遙か遠くの山影の他は、地平線と水平線のみ。1箇所だけ、思い出したように数十戸の集落があったが、他は本当に何もない。
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出発後2時間余りでプエルト・ナターレス(Puerto Natares)というパイネ国立公園最寄の町に入り、そこから更に北へと向かう。道の両側に山が迫ってきたころ、道が砂利道になり、沿道に野生のグアナコ(リャマのような南米の動物)の姿がちらほら見えるようになる。
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そして更に2時間ほど進んで、やっとパイネ連峰が見えてきた。Torres del Paine(パイネの塔)という名前のとおり、確かに塔のような頂が3本そびえている。
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そこから更に山道を入った湖畔の船着場(といっても本当に船着場だけで何もないのだが)でドライブは終了。ここからは車道がないため、船で湖を横断する。30分の航行で着いたところにあるロッジが、我々のパタゴニア滞在の拠点となるパイネ・グランデ・ロッジである。辺境の山の中にあるロッジにしては規模が大きく、トイレ、シャワーはもちろん、食堂、バー、雑貨屋、インターネットなど設備も充実しているのだが、皆早々と閉まってしまうので、夜はほんとうにやることがない。もっとも、宿泊客は歩きつかれた人ばかりなので、放っておいても早く寝てしまうのだろうが。

明日からはハイキングである。




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Shintaro
性別:
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職業:
経営コンサルタント
趣味:
旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。

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