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2016年が幕を開けた。
毎年思うことながら、2015年は今となっては驚くほどあっという間に過ぎて行ったが、一つ一つ思い返すと、2015年も本当に多くの出来事・経験に満ちた一年であった。

世界ではイスラム国にまつわる衝撃的な事件の数々に代表される社会的不安の増大の一方で、TPPの合意、原油価格の下落、米国の利上げ、巨大M&Aの増加など、経済面でも大きなニュースが目立った
日本では北関東の水害や各地での火山被害などの自然災害、東海道新幹線車内での焼身自殺や東芝の不正会計などの衝撃的な事件の一方で、ラグビーW杯での歴史的勝利や梶田さん・大村さんのノーベル賞受賞、北陸新幹線の金沢までの開業、訪日外国人観光客数が2000万人に迫るなど、明るいニュースも多かった。

個人的には、香港、シンガポール、バンコク、ボストン、シカゴ、ニューヨーク、アトランタ、イスタンブールと、多くの土地を訪れる機会を得、また数多くの優秀な同僚やクライアントの皆さんと仕事をさせていただく機会を得た。20年ぶりに訪れたイスタンブールで出会った、シリア難民を教育して同国向けの救急救命チームを作り運営するNPO(White Helmets)には、強いカルチャーショックを受けた。多くの優秀な仲間が加わり、多くの優秀な同僚がチームを去った。これもプロフェッショナルファームの宿命とはいえ、期待してきた人材を繋ぎとめられない力不足・リーダーシップ不足には情けない思いになるが、来年に向けて少しでも成長軌道を加速できればと願うばかりだ。また、ボストンから帰国して以来6年を過ごした駒込を離れ、新宿に居を移した。ボストンで生まれた次女は、早くも二度目の七五三を祝った。両親は結婚40周年を迎え、幼少期に育ててくれた祖母は介護施設に入ったがお陰様で健康そのものである。

多くの出会いと経験、それらを支えてくれた幸運に感謝しつつ、2016年の更なる成長と出会いに期待したい。
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決定力不足は、どうやら想像以上に深刻な日本人・日本社会の課題らしい。

といっても、よく言われるサッカーなどの得点力不足ではない。
意思決定の力のことである。

最近仕事で、意思決定についての論文を書いた。
「企業の価値は、究極的には個別の意思決定の価値の総和に過ぎない」
という考え方に立脚し、企業における意思決定力の向上について考察したものだが、考えてみればこれは企業に限った話ではない。
人間の値打ちそのものにも、多分に当てはまる。
進学や就職などの意思決定、その中での日々の意思決定の積み重ねが、その人の価値を形成していく。
これが組織のリーダーとなると、自らの価値だけでなく、所属する組織の価値をも左右してしまうので、責任は重大である。しかしながら、決めなければ何も生まれない。価値の棄損を恐れて意思決定をしないことは、与えられた情報と時間で必死に考えた結果失敗するよりも、何倍も罪深い。世の中の変化のスピードが早いときには、その罪深さはさらに深刻である。

そんなことを考えていたところに、我が国の宰相の衝撃的な発言。
「俺に決断させようとするなと言っているだろ!しっかり話し合ってから持ってこい!」

政権発足時から、自らが何をしたいかではなく、「熟議することが重要」とプロセスを強調していた人であるし、尖閣諸島問題では「何でもかんでも俺のところに持ってくるな!」と怒っていたそうであるから、冷静に考えればさほど驚くべき発言でもないのだが、それにしてもこの発言は罪深い。
かつて小沢氏が自民党幹事長であったとき、総裁・首相の海部氏について「御輿に乗せるやつは、馬鹿で軽い方が良い」と言ったとぃうが、御輿に乗っている人が自ら「決断させるな」というのは、それ以上に重罪ではないか。これでは国政は前に進まないし、次の世代のリーダーシップなど、この国で育とうはずもない。

ネット上ではこの発言への批判がそれなりになされているが、マスコミも海老蔵事件ばかりでなく、こうした問題を追及してほしいものである。。


引越しの翌日、新居と娘の幼稚園を探すために、単身東京へと飛んだ。マイレージを利用すればほとんどタダで往復できることもあり、折角なので新しい棲家と街を自分の目で見て選ぼうという判断である。

ワシントン経由で成田空港に到着。到着後すぐに感染防止用のマスクとコートを身に着けた検疫間による簡単な検査と問診が機内であって、到着1時間後にやっと機外に降り立つ。入国審査、税関を抜けてJRの駅へと進み、鉄道で東京駅に向かう。金曜日、ちょうど通勤客の帰宅時間を迎えた東京駅の人ごみは、その半分くらいがマスク装備。同じ黒髪、同じような格好の日本人が、白い同じようなマスクをして、虚ろな目だけ覗かせながら、同じように俯き下限でJRの改札口に一方的に吸い込まれていく。ずっと日本にいると何とも思わない光景なのかもしれないが、久しぶりに帰国してみると、ぞっとする光景である。

明くる土曜日から、週末の二日間をかけて、予め当たりをつけておいた20件ほどのマンションを訪ね歩く。5社ほどの不動産屋に紹介してもらったが、皆口を揃えて言うのは、賃貸物件は分譲物件に比べてまだ引き合いがあるものの、春先以降業況はより厳しくなった、ということ。分譲物件が賃貸に流れてきて、供給は増える一方、大手企業が転勤を抑制したり、家賃補助を削減したりしている関係で、需要は減っているのだという。既存物件の値崩れはまだ本格的に始まっていないが、5%程度の値引き幅で、そろそろと出始めているらしい。また豊洲などの臨海開発地域では、マンションや商業施設の建設ラッシュがペースダウンし、計画変更、規模縮小などが相次いでいるという。
また幼稚園選びでは、今のところ保育園で英語を使っている娘の現状を踏まえて、英語ベースの施設を数件訪ね歩いたのだが、投資銀行などの外国人駐在員がどんどん帰国していることもあってこうした幼稚園は都心部を中心に減少しているらしい。そして職にあぶれた教師たちが、まだ存続している施設に次々に売り込みに来るとのこと。

そして今日は25日(月)。多くの日本企業では給料日である。案の定、街中のATMの前は、どこも例外なく長蛇の列が伸びている。かつて丸の内で勤務していた頃に見たものに比べるとどの列も長いような気もしたが、気のせいかもしれない。
ただ、夜の驚きは、気のせいではなかった。会社の上司と西麻布で食事をして、10時過ぎにタクシーで六本木通りを溜池方面に走ったのだが、明け方かと思うくらい、人も車もいない。流石に六本木交差点付近まで行くと多少の人通りはあったが、それでも私が通りかかった瞬間に六本木通りの沿道を歩いていた人の数は、全部で100人に達するかどうか、というところだろう。2年前、いや1年前でさえ、夜中のこの界隈は、酔客が路上に溢れて空車タクシーの奪い合いを繰り広げていた。私自身、車が拾えずに30分近く待ったこともあるし、首尾良く捉まえた車に乗ろうとしたところを、「どけ馬鹿、それはオレが先に呼んだんだ」と凄まれたこともある。そんな話を運転手さんに向けてみると、「ああ、そんなのは、もう今や夢物語ですよ。いくら月曜日ったって、給料日でコレなんですから。銀座、新宿、赤坂、みーんなこんな感じですよ」と自嘲気味な返事が返ってきた。

幸い、良さそうなマンションは見つかり、契約する方向で話を進めているが、それよりも不況下の東京の余りの変貌振りに、言葉が見つからないほどの衝撃を覚えた。これからそこに戻る我々は、一体どうなるのだろうか。もちろん、自らどうにかしていかなければならない、という答えしかないわけだが、それでも想像以上の覚悟が必要であることは、間違いなさそうに思えた。
・・・頑張ります。



Global Economics Challengesという授業で紹介されたイケてるウェブサイト。
日本の構造不況もこういうので解説すれば、もう少し対策が進んでいたかもしれない・・・(決断力をつけるウェブサイトも要るか)。

http://crisisofcredit.com/
(リンク先ページの再生ボタンをクリック!)




 今日はオバマ大統領(この呼び方も大分と違和感がなくなってきた)の初の議会演説があった。
一般に米国の議会演説の方が、日本のそれよりも10倍以上中身があって面白いのだが、今回はその演説術で大統領の座を得たオバマ氏による議会演説であり、また8年ぶりの民主党政権への移行ということもあって、何が話されるのかにいつも以上に注目が集まっていたように思う。

およそ1時間に及ぶ演説は盛りだくさんであったが、面白いと思ったことを以下にまとめておきたい。

オバマ劇場
やはりオバマ氏は演説が似合う。小泉首相の在任時は、「小泉劇場」という言葉でその政治手法のエンターテイメント性が表現されたが、「オバマ劇場」の中心は今のところあくまで演説にあると思う(彼の権謀術数を知らないだけかもしれないが)。
とにかく明確なのは、しっかりと聴衆が定義されているということ。ほとんどの場合において、第一義的な聴衆は国民であった。もちろん現象的には、議会で米国の国会議員に向かって話をしているわけで、そういう意味では議員が聴衆なのだが、テレビを通じて流れてくる言葉は、あくまで国民へのメッセージが主だったように思う。中には、例えば先日議会を通過した景気対策予算の説明のように、共和党が明確に反対した(する)論点については、超党派的な協力を共和党議員に求める場面もあったが、そういう場面でも言い方としては、悪く言えば国民を人質に取ったような、国民経由での語りかけのように感じた。
それにしても、聴衆がしっかりと定義されているということは、演説の最も重要な要件であり、また日本の政治家が最もできていないことだというのを、まざまざと思い知らされる。日本の国会演説は、単なる「プロセス」として官僚が書いたことを読み上げ議事録に残すというタイプか、聴衆を無視して自分が言いたいことを言う独りよがりタイプがほとんどで、誰に何を言いたいのかが良くわからず、具体論を示すわけでも、これまでのオバマ氏のように国民を鼓舞するわけでもない。要するに、やる前とやった後で大して状況に変化がない。英語でやれとまでは言わないから、もうちょっとちゃんとしようよ、と思う。

成果の強調
恐らく彼が立候補したときに想像したよりも遙かに深刻で急を要する国内諸問題を前に、自らが就任してからいかに矢継ぎ早に対策を実行しリーダーシップを発揮しているか、きっちりとアピールされていた。こうした成果の強調は、古今東西を問わず政治の常套であり、この点ではしゃべり方の上手い下手を除けば、日本の首相のスピーチと大差ない。

社会インフラの強化
これまでやったことの振り返りは日本の首相のスピーチと大差なくとも、今後やることの具体的な言及は、日本のそれとは比較にならないくらいしっかりとしている。中でも、選挙期間中から協調されていた、代替エネルギー開発や医療システム改革、教育改革への投資と施策については、具体的な数字を挙げながら時間を割いて語られていた。大統領自らの得意分野、肝煎り分野で多くしゃべりたいというのが主な理由なのかもしれないが、これだけ景気が後退し、誰もが即効性のある対策を期待している中で、中長期的に持続的な成長を支えるこうした社会インフラへの投資が強調されたのは興味深い。
少なくとも、こうした分野については常にお題目は語られ、内閣府特命担当大臣は任命されるものの、実態は大臣ポストの増設と選挙向けの「賑やかし」で、ほとんどトップのリーダーシップが発揮されず何も変わらない日本とは明確に違う。

金融インフラ改善は先送り?
一方で、注目された金融インフラの改善策については、あまり言及されなかった(私が理解した限りでは)。金融は言うまでもなく今回の不況の端緒となったセクターであり、当面の流動性確保とともに、再発防止に向けた制度改革が求められているはずだが、大統領就任後のオバマ氏のこれらについての発言は、幹部の高額給与・賞与に対する批判くらいで、具体的な改革の青写真は明確に示されていないように思う。そして今回も、流動性確保のための税金投入について国民の理解を求めるようなスピーチはあったが、本質的に米国の金融セクターをどう変えようとしているのかの具体論には乏しかった。リーマンブラザーズ破綻以降経済対策分野への注目が集まる中、同分野での議論でマケイン氏をリードし支持を広げたオバマ氏だったが、やはり付け焼刃の知識だったのか…。

内向き?
もう一つ気になったのは、外交や安全保障についての話題が極めて少なかったこと。オバマ氏が(極端に)重視するアフガニスタン問題については語られていたが、その他の問題(例えば北朝鮮の核開発、中国の為替「操作」、景気浮揚のための諸外国との協調など)については語られていた記憶がない(聞き漏らしていただけだったらすみません)。米国が世界の警察として君臨することが「正しい」ことかどうかはわからないが、多国間の政治争点について米国のリーダーシップが後退し、同国が極端に内向きになることには、何となく不安を感じる。まあ短期的にみれば、国内問題に大きく焦点を絞ることは理解できるが・・・。


これまでは国民を鼓舞し、希望を抱かせることで人気を集めてきた感が強いオバマ氏だが、権力を手にしたこれからは、具体的な結果とその説明が求められてくる。失政やトラブルも出てくるだろう。それでも、この人がどう国を動かしてゆくのか見てみたい、と思える人物をリーダーに頂いているのは、実に羨ましい。ふう。



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経営コンサルタント
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旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。

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