「 Vermont Trip ...New Englandの秋を愛でる 」
10月9日(火)のColumbus Dayは祝日。
そしてその前日の月曜日は、既述の学生の休日。
ということで、この週末は4連休である。
MITは、本当に休みが多い。
「そういう環境で、Innovationは起きるんだ」
と学校当局の誰かがいつか真顔で言っていた。
そんなわけで、中間試験の前だが、一泊くらいいいだろうと自らに言い訳をしつつ、New Englandの紅葉を観ようとVermont州に出かける。
とくにあてがあるわけではないが、北北西に350kmほど行った同州最大の街Burlingtonまでの往復ドライブで、途中主に車窓から紅葉を楽しもう、という腹である。
とはいえ、まっすぐ行けば3時間半の行程を、どこにも立ち寄らずに最短ルートで行くのは、あまりにも芸がない。
そこで、北北西に、つまり斜めに行くのではなく、概ねまっすぐカナダの方に北上し、紅葉(しているであろ)Vermontの山を越えてBurlingtonに入るルートを選んだ。
天候は爽やか。ところがこの時期、皆同じこと(=紅葉狩り)を考えるのか、ボストンから北への車は大渋滞である。100km進むのに、2時間半ほどかかる。
まだNew Hampshireの中ほどだが、ここで一旦高速道路を離れ、休憩する。
ちょうど、主に18世紀後半から19世紀前半にかけてNew Englandにみられたプロテスタントの一派Shakerについて、このあたりにその建物を移築し生活を再現した村があるらしいので、立ち寄ってみる。
Shakerについては、GMATだったかTOEFLだったかの英文読解問題で、何度かお目にかかったことがある。質素な生活を営み、掃除をきちんとし、使い勝手の良い箒や木箱、家具などを作っていた、というあたりが記憶に残っていたが、10数棟の建物が移築されたその民俗博物館が伝える姿は、まさにそのとおりであった。余計な装飾のない、木版を貼り合わせた家屋が、木々の色によく映える。
自然と和むのか、娘も芝生の上でよく歩き、遊んだ。
遭遇した緑の中の結婚式も、また美しかった(右端写真)
そこから北進するにつれ、天候が崩れ、紅葉が美しいであろう地域を抜ける頃には雨。時折叩きつけるように激しく降り、前方の視認すら困難なほどで、とても山々を愛でるどころではない。
また序盤の渋滞で時間を取られたことが影響し、日も暮れはじめる。
とにかくその日は必死で車を走らせ、Burlingtonに辿り着いた。
二日目は、朝から快晴。
ただし、寒い。
ボストンより気温が10度ほど低い。
息が白い。
それでも、昨日見逃した分を取り戻したい、という貧乏根性からか、早朝から街に出かける。
Burlingtonの街は、州最大の街とはいえ、人口4万人足らずの田舎町だ。たいした産業があるわけでもなく、メインストリートの商店が並ぶ地域も200mほどしかない。
ただ、緩やかな起伏から坂道がChamplain湖へ滑り込むように延び、緑が多く、湖の向こうにはUpstate New Yorkの山並が浮かび、住環境としては悪くない。
全米で住みたい街ランキングでNo.1になったことがあるというのも、分かる気はする。
なお、街の景観のハイライトであるChamplain湖を写真に収めなかったのは、広角すぎて安物のデジカメが捉えきれなかったからだが、やはりこうして後でまとめると、画竜点睛を欠くようで、後悔している…。
遊覧船に乗ろうかとも思ったが、少し時間があったので、街の南外れにあるTeddy Bear工場に行く。
ちょっとした(本当にちょっとした)工場見学と、Teddy Bearのオーダーメイドが出来る。オーダーメイドといっても、初心者向けと本格収集家向けがあって、後者は衣装を含めすべて手縫いで数万円するが、前者は10種類ほどある既製の外皮にエアーを使って自分で綿を入れ、衣装(これも既製服)をあわせて刺繍してもらう、というもので、数千円で出来る。長女と、生まれてくる次女の名前(ここで初めて決定)を入れた熊を、一体ずつ作る。
その後はもう完全に遊覧船を諦め、映画Sound of Musicの撮影で有名な景勝の村Stoweを訪れる。
ベビーカーを押してあるけるような遊歩道が整備されていて、とても気持ちの良いNew Englandの秋を楽しむことが出来た。
Stoweを出る頃には4時近くになっていた。
渋滞の可能性を考慮すると、まっすぐ帰るべきかとも思われたが、すぐ近くが全米カバーの有名アイスクリームブランドBen & Jerry'sの発祥の地であり、今も工場がたち、出来立てのアイスクリームが食べられる、と来ると、立ち寄らないわけにはいかない。
日暮れも近く、実はそれなりに寒かったが、長蛇の列に並んでアイスクリームを獲得、家族で頬張る。
New Englandの秋を、視覚だけでなく味覚も含めて楽しんだ、悪くない小旅行だった。
そしてその前日の月曜日は、既述の学生の休日。
ということで、この週末は4連休である。
MITは、本当に休みが多い。
「そういう環境で、Innovationは起きるんだ」
と学校当局の誰かがいつか真顔で言っていた。
そんなわけで、中間試験の前だが、一泊くらいいいだろうと自らに言い訳をしつつ、New Englandの紅葉を観ようとVermont州に出かける。
とくにあてがあるわけではないが、北北西に350kmほど行った同州最大の街Burlingtonまでの往復ドライブで、途中主に車窓から紅葉を楽しもう、という腹である。
とはいえ、まっすぐ行けば3時間半の行程を、どこにも立ち寄らずに最短ルートで行くのは、あまりにも芸がない。
そこで、北北西に、つまり斜めに行くのではなく、概ねまっすぐカナダの方に北上し、紅葉(しているであろ)Vermontの山を越えてBurlingtonに入るルートを選んだ。
天候は爽やか。ところがこの時期、皆同じこと(=紅葉狩り)を考えるのか、ボストンから北への車は大渋滞である。100km進むのに、2時間半ほどかかる。
まだNew Hampshireの中ほどだが、ここで一旦高速道路を離れ、休憩する。
ちょうど、主に18世紀後半から19世紀前半にかけてNew Englandにみられたプロテスタントの一派Shakerについて、このあたりにその建物を移築し生活を再現した村があるらしいので、立ち寄ってみる。
Shakerについては、GMATだったかTOEFLだったかの英文読解問題で、何度かお目にかかったことがある。質素な生活を営み、掃除をきちんとし、使い勝手の良い箒や木箱、家具などを作っていた、というあたりが記憶に残っていたが、10数棟の建物が移築されたその民俗博物館が伝える姿は、まさにそのとおりであった。余計な装飾のない、木版を貼り合わせた家屋が、木々の色によく映える。
自然と和むのか、娘も芝生の上でよく歩き、遊んだ。
遭遇した緑の中の結婚式も、また美しかった(右端写真)
そこから北進するにつれ、天候が崩れ、紅葉が美しいであろう地域を抜ける頃には雨。時折叩きつけるように激しく降り、前方の視認すら困難なほどで、とても山々を愛でるどころではない。
また序盤の渋滞で時間を取られたことが影響し、日も暮れはじめる。
とにかくその日は必死で車を走らせ、Burlingtonに辿り着いた。
二日目は、朝から快晴。
ただし、寒い。
ボストンより気温が10度ほど低い。
息が白い。
それでも、昨日見逃した分を取り戻したい、という貧乏根性からか、早朝から街に出かける。
Burlingtonの街は、州最大の街とはいえ、人口4万人足らずの田舎町だ。たいした産業があるわけでもなく、メインストリートの商店が並ぶ地域も200mほどしかない。
ただ、緩やかな起伏から坂道がChamplain湖へ滑り込むように延び、緑が多く、湖の向こうにはUpstate New Yorkの山並が浮かび、住環境としては悪くない。
全米で住みたい街ランキングでNo.1になったことがあるというのも、分かる気はする。
なお、街の景観のハイライトであるChamplain湖を写真に収めなかったのは、広角すぎて安物のデジカメが捉えきれなかったからだが、やはりこうして後でまとめると、画竜点睛を欠くようで、後悔している…。
遊覧船に乗ろうかとも思ったが、少し時間があったので、街の南外れにあるTeddy Bear工場に行く。
ちょっとした(本当にちょっとした)工場見学と、Teddy Bearのオーダーメイドが出来る。オーダーメイドといっても、初心者向けと本格収集家向けがあって、後者は衣装を含めすべて手縫いで数万円するが、前者は10種類ほどある既製の外皮にエアーを使って自分で綿を入れ、衣装(これも既製服)をあわせて刺繍してもらう、というもので、数千円で出来る。長女と、生まれてくる次女の名前(ここで初めて決定)を入れた熊を、一体ずつ作る。
その後はもう完全に遊覧船を諦め、映画Sound of Musicの撮影で有名な景勝の村Stoweを訪れる。
ベビーカーを押してあるけるような遊歩道が整備されていて、とても気持ちの良いNew Englandの秋を楽しむことが出来た。
Stoweを出る頃には4時近くになっていた。
渋滞の可能性を考慮すると、まっすぐ帰るべきかとも思われたが、すぐ近くが全米カバーの有名アイスクリームブランドBen & Jerry'sの発祥の地であり、今も工場がたち、出来立てのアイスクリームが食べられる、と来ると、立ち寄らないわけにはいかない。
日暮れも近く、実はそれなりに寒かったが、長蛇の列に並んでアイスクリームを獲得、家族で頬張る。
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性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
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世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
ご意見、ご感想は↓まで
sloangear★gmail.com
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