忍者ブログ
「 Latin America trip 4 Machu Picchu ...歴史と人智の重み 」
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


この日はナスカと並ぶペルー観光のハイライト、マチュピチュへと向かう。クスコから200kmほど離れた山奥の遺跡へは、ペルーの2箇所しか残っていない鉄道で向かう。片道約4時間、71ドル。実はバスで行けばもっと早く、もっと安くいけるのだが、まあそこは風情を買った。完全に観光客ばかりの列車は思いのほかよく整備されていて、シンプルながら朝食まで提供される。まあ71ドルといえば現地の経済感覚では日本でいう2万円くらいの金額なので、食事くらい出ても当然かもしれないが。
IMG_2030.jpg
 IMG_2031.jpg
朝6時(今朝も早起き)に出発した列車は、スイッチバックを繰り返しながらクスコ盆地の壁面の狭い斜面を登り、一段高いところに広がる高原を走り抜けて、北流するウルバンバ川に沿って、遠く北部ジャングル地帯へと続く峡谷に入り込んでゆく。途中の高原は、畜農混合の長閑な田園風景。Robinが先日「ペルーでは誰も飢えていない」と言っていたが、この景色をみると納得がいく。人々の様子も穏やかで、決して楽ではないが、のんびりと平和な暮らしが営まれている。
IMG_2065.jpg
高度を下げながら峡谷に入り込むと、植生が変わってジャングルのようになってくる。山々も岩肌がむき出しになり、水墨画に描かれた中国の渓谷のよう。沿線に自動車用の道路はなく、鉄道でのみ味わえる風景である。
そして4時間後、予定通りマチュピチュ村に到着。
IMG_2036.jpg IMG_2037.jpg
あいにく小雨が降っている。村から400m上の尾根にある遺跡へは、シャトルバスで向かう。遺跡の標高は約2,400~2,800m。ちょうど雲の中にあって、風景が霞んでいる。観光客も多く、狭い石畳は滑りやすく、歩くだけでも一苦労だが、ひとまず遺跡の一端にある見張り小屋を目指す。すると、小屋に着こうとする頃、雲がさっと流れ、眼前にマチュピチュ遺跡の全景が姿を現した。息を呑む威容である。小屋の近くの段々畑に腰を下ろして、しばらく雲に洗われる遺跡の全景とその背景の山並を眺める。歴史の重みか、これを作り上げる過程で注ぎ込まれた人の努力の重みがそうさせるのか、染み渡るような感動が沸きあがってくる。
IMG_2040.jpg IMG_2051.jpg 
クスコへの帰りは、行きと同じ列車が折り返しで運行される。途中の車内ではワインが売られたり、アルパカ製品を売るためのファッションショーが行われたりと、乗客を飽きさせず、少しでも収益をあげようと、努力・工夫がなされている。

日暮れ後の午後7時ごろ、クスコに到着。まだお腹の具合が良くないので、夕食はスープで軽めに済ませてホテルに戻り、早めに就寝する。

PR

COMMENTS
TITLE

NAME

EMAIL

HOME
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字PASS
COMMENT
TRACKBACKS
URL

PREV - MAIN - NEXT
CALENDAR
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
WEATHER@MIT
PROFILE
HN:
Shintaro
性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。

ご意見、ご感想は↓まで
sloangear★gmail.com
★をアットマークに書き換えてください
SEARCH
TRACK BACKS
最新記事のフィルム
OTHERS
Powered by [PR]
Templated by TABLE ENOCH