「 Japan Trek 4 ...トヨタ式工場見学 」
Japan Trek 4日目は、トヨタ訪問である。
さすがトヨタ、自由参加ながら、全体の9割近い180名が参加登録していた。
企画を担当した者として、嬉しい限りである。
全体の旅程構成上、京都からの日帰りバス移動となった。
新幹線での移動に比べてかなりのコスト削減になったが、反面時間が読めないので、出発時間は早めに設定してあった。
が、案の定、時間になっても来ない人間が続出。
出発予定時刻を15分過ぎたところで、まだ1名来ていなかったが、見切り発車することにした。10日間の旅行の4日目、多少可愛そうでもあるが、「見せしめ」も必要だと感じたからだ。バスが動き出して10分ほどしたところで、その遅れた一人のベネズエラ人から、携帯電話に連絡があった。曰く、集合時間を間違えた、完全に自分のミスなのでバスが出てしまったことには何の異論もない、ただどうしてもトヨタは見たい、どうすればよいか、と。心意気や良し、と思い、新幹線で豊田市まで来い、道中分からなくなったら電話すればガイドしてやる、と伝えた。鉄道で京都から豊田市に至るには、新幹線で名古屋駅まで出たのち、複雑怪奇な名鉄に乗り換えなければならない。果たしてどこまでやれるか、と思っていたが、何のことはない、トヨタ堤工場の正門にバスが着いたとき、彼はすでにそこにいた。大したものである。「見せしめ」どころか、一躍「ヒーロー」である。
見学は、5台に分かれたバスごとにトヨタの案内の方が先導してくださり、時間差を持ちながら進められた。ボデーの溶接ラインと、最終組み立てラインの2箇所を見せていただく。さすがトヨタ、工場見学の対応も極めてスムーズである。人が交錯したり、待ちが発生したりすることがほとんどない。学生の反応はというと、大半の人間が、高度に自動化された溶接ラインのロボットの動きに目を奪われていた。一方で組み立てラインの地味な動きや、序列生産のための部品の配置、カンバンやアンドンの役割には、一部の人間しか関心を示していなかったように思われた。受け取り方が表層的で、多少残念な気もする。
工場見学のあとは元町の本社に建設されたトヨタ会館で数々の展示品を拝見し、幹部との懇親会へと進む。
懇親会、具体的にはQ&Aセッションなのだが、トヨタ側からは生産技術担当の井川専務取締役が出席してくださった。訥々と話されるその姿は、まさにトヨタ、という印象を受けた。質問にも丁寧に答えてくださったのだが、ここで問題になったのが所謂"lost in transration"である。井川専務は英語がお得意でないのか、通訳を介しての質疑対応となった。この通訳が井川専務の言葉を表面的に一語一句なぞるばかりで、意味を捉えて正確に伝えようとしないため、行間というか、井川氏の伝えたかったポイントが十分に明確化されず、答えが答えになっていなかった。せっかくお時間をいただいたのに、もったいない限りである。
ともあれ、トヨタの皆様のご尽力により、有意義な訪問をスムーズに実現することができた。
心から、感謝申し上げたい。
ありがとうございました。
さすがトヨタ、自由参加ながら、全体の9割近い180名が参加登録していた。
企画を担当した者として、嬉しい限りである。
全体の旅程構成上、京都からの日帰りバス移動となった。
新幹線での移動に比べてかなりのコスト削減になったが、反面時間が読めないので、出発時間は早めに設定してあった。
が、案の定、時間になっても来ない人間が続出。
出発予定時刻を15分過ぎたところで、まだ1名来ていなかったが、見切り発車することにした。10日間の旅行の4日目、多少可愛そうでもあるが、「見せしめ」も必要だと感じたからだ。バスが動き出して10分ほどしたところで、その遅れた一人のベネズエラ人から、携帯電話に連絡があった。曰く、集合時間を間違えた、完全に自分のミスなのでバスが出てしまったことには何の異論もない、ただどうしてもトヨタは見たい、どうすればよいか、と。心意気や良し、と思い、新幹線で豊田市まで来い、道中分からなくなったら電話すればガイドしてやる、と伝えた。鉄道で京都から豊田市に至るには、新幹線で名古屋駅まで出たのち、複雑怪奇な名鉄に乗り換えなければならない。果たしてどこまでやれるか、と思っていたが、何のことはない、トヨタ堤工場の正門にバスが着いたとき、彼はすでにそこにいた。大したものである。「見せしめ」どころか、一躍「ヒーロー」である。
見学は、5台に分かれたバスごとにトヨタの案内の方が先導してくださり、時間差を持ちながら進められた。ボデーの溶接ラインと、最終組み立てラインの2箇所を見せていただく。さすがトヨタ、工場見学の対応も極めてスムーズである。人が交錯したり、待ちが発生したりすることがほとんどない。学生の反応はというと、大半の人間が、高度に自動化された溶接ラインのロボットの動きに目を奪われていた。一方で組み立てラインの地味な動きや、序列生産のための部品の配置、カンバンやアンドンの役割には、一部の人間しか関心を示していなかったように思われた。受け取り方が表層的で、多少残念な気もする。
工場見学のあとは元町の本社に建設されたトヨタ会館で数々の展示品を拝見し、幹部との懇親会へと進む。
懇親会、具体的にはQ&Aセッションなのだが、トヨタ側からは生産技術担当の井川専務取締役が出席してくださった。訥々と話されるその姿は、まさにトヨタ、という印象を受けた。質問にも丁寧に答えてくださったのだが、ここで問題になったのが所謂"lost in transration"である。井川専務は英語がお得意でないのか、通訳を介しての質疑対応となった。この通訳が井川専務の言葉を表面的に一語一句なぞるばかりで、意味を捉えて正確に伝えようとしないため、行間というか、井川氏の伝えたかったポイントが十分に明確化されず、答えが答えになっていなかった。せっかくお時間をいただいたのに、もったいない限りである。
ともあれ、トヨタの皆様のご尽力により、有意義な訪問をスムーズに実現することができた。
心から、感謝申し上げたい。
ありがとうございました。
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性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
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世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
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