コア・チームメイトで、同じ寮に住むチリ人のAR君から、彼のチームに参加しないか、という誘いを受けた。
彼は同じくコア・チームメイトの米国人SS君と組んで、MITのBusiness Plan Competition、通称"100K"に「出場」していたのだが、そのプランが一次選考を通過したとのことで、より詳細なプランの求められる二次選考に向けて、力を貸してほしい、ということだった。100kの一次予選は、210組強の参加チームから35組が通過できる、という狭き門で、それを突破したチームメイト2名に尊敬の念を抱くとともに、誰もが参加したいと思うそのチャンスに自分の力を見込んで誘ってくれたことを、驚き、そして名誉なことだと思った。
誘いは、二つ返事で引受けた。
引受けてから、彼らが提案している事業プランの中身を聞いた。
携帯電話端末を利用した自動車相乗りサービス、というとイメージしていただけるだろうか。予め登録した会員にのみ提供されるサービスで、会員が自動車を運転しており、座席に余裕があって他の会員を乗せてもいいと思っている場合、彼・彼女の位置がGPSを通じて他の会員に共有され、それをみた会員は同乗したければ謝礼金をウェブサイトを通じて「ビッド」、ドライバーがその金額でokであれば取引成立で、落札額の数%がフィーとして会社に支払われる、というような仕組みである。
一般消費者を対象にした所謂B to Cモデルであるため、特有の難しさもあるが、やりようによってはいろいろ面白い展開ができそうにも思えた。
メンターとしてアサインされたベンチャー・キャピタリストや、弁護士などとの打ち合わせを経て、4月いっぱいプランを練り直し、5月1日に提出、というスケジュールであるらしい。
この手のコンテストには、興味は大いにあるのだが、事業創造欲とアイデアに乏しいため、常に自分から行動を起こせないでいた。それがこういうかたちで降ってきたのだ、力になれれば面白いことができそうである。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
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