クリスマス当日、街は静まりかえっていた。
ちょうど、日本の元日の朝のようだ。
やはり、クリスマスは家族と過ごす日、という位置づけがよくわかる。商店も、ほとんど"Closed"の看板を掲げている。
朝から、快晴だった。
クリスマスの街の様子を見てみよう、ということで、家族4人で散歩に出かけた。
自宅の前からCharles川沿いに東進し、橋を渡り、川のボストン側を西に進み、別の橋を越えて戻ってくる、という周遊散歩ルートだ。
Charles川は、両岸が遊歩道として整備されており、ジョギングやサイクリングの人が絶えない。特にCambridge側の方が、自動車の交通量が少なく、ボストンの街並みも望めて、美しい。この日も、数は少ないが、ジョギングや散歩を楽しんでいる人を見かけることができた。
お願いして、一枚家族写真を撮ってもらう。
街を縦断するMassachusetts Ave.で右折し、Charles川を越える橋をボストン市側まで渡る。Harvard Bridgeと呼ばれる橋は、Charles川の最も川幅が広いあたりにかけられている。
通常、歩道は歩道用の小型ショベルカーで概ね除雪されているのだが、橋の歩道はそうもいかないようで、雪が塊になって残っている。風もきつく、寒い。
ボストン側に渡ると、赤レンガ造りの統一された景観の中に、古いアパートとBoston Universityの校舎・寮などが混在している。ドラマの舞台になりそうな、洒落たアカデミックな雰囲気だが、人通りはほとんどない。
他の通行人を気にする必要もないので、子供をベビーカーからおろして少し歩かせる。この日は気分が良かったのか、驚くほど良く歩いた。
40分ほど西に歩くと、次の橋にたどりつく。
鉄道用の鉄橋と二重になった、高層の橋である。歩いて渡るのは初めてだったが、なかなか骨だ。
橋の上からは、Boston/ Cambridgeの街並みと、その間で凍りついたCharles川の様子が美しく見渡せる。
ゆっくりと、結局2時間ほどをかけて、米国でのクリスマスの景観とその中での散歩を楽しんだ。
贅沢な時間の使い方である。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
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