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「 Westgate BBQ ...学びのカタチ、近所付き合いのカタチ 」
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このところ、飲み食いのイベントが続く。
今日はWestgateの中庭で、BBQが開催された。
住人なら誰でも無料で参加できる。肉はハンバーグとソーセージのみ、それをレタスなんかと一緒にパンに挟むしかないのだが、それでも「無料」の力とグリルから発散される匂いの引力は偉大で、多くの人がまだ日の高い5時ごろの中庭に集まっていた。

そんな中、面白かったのは、人々のBBQへの参加の仕方と、技術系の学生との対話。

前者は、要するにいろいろな参加形態がある、ということなのだが、「いろいろ」の有り方が、やはりユニークに感じられた。例を挙げると、
・知り合いで固まる者
・群衆の中にいながら誰とも話さずにひたすら食う者
・さっさとハンバーガーを作って自宅に持って帰ってしまう者
・残りわずかになったソーセージを衆人環視の中堂々と全部獲ってしまう者
全体として紳士的で、モラル水準は低くないのだが、かといってある種の支配的文化や思想が行動の歯止めをかけている状態ではないので、極端な例が現れたときに、それに抑止力が働かない。これはこれで気楽といえば気楽な状況なのだが、違和感なく受け入れられるまでにはもう少しだけ時間が必要な気がする。

後者は、普段あまり接することのない技術系の大学院生(MITの本流、と言ってもいいかもしれない)から、彼らの学習の仕方、教えられ方がスローンとあまりにも違うことに驚かされた、という話。
話をしてくれたのは、会の終盤に出会って話し合った米国人とポーランド人の二人の大学院生。二人ともこの秋学期から博士課程(日本でいう修士課程と博士課程が一緒になっているので、計5年のコース)を始めたばかりらしいが、勉強に四苦八苦しているという。履修科目数は少ないのだが、自ら学ぶことが文字どおり大前提になっていて、科目によっては教科書すらなく、授業では教授が出てきてはぼそぼそとしゃべり、課題を言い渡すだけ。そしてこの課題が何回で、質問の意味を理解するだけで2時間ほどかかったりもするらしい。2時間かけて意味を理解した質問に対して、さらに3-4時間かけて回答を考え、レポートにまとめるのだとか。これが5年も続くのかと思うと気が遠くなる、と本人は愚痴を吐き、同席していたガールフレンドは、もうちょっと要領よく出来ないの?とプレッシャーをかける。こういう話を聞くと、スローンはプログラムの作りも教授陣も「教えよう」という気持ちがこめられていて、そのありがたみを思い知らされる。そう思って、自室に帰り文句を言わずに宿題に取り組んだ。

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PROFILE
HN:
Shintaro
性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。

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