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「 Italy trip 8: Amalfi ~ Capri ...南イタリアの太陽と潮風 」
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2週間のイタリア旅行もいよいよ終盤に入る。
5月31日、ウンブリアから一気に南下し、丸一日がかりでナポリの南、ソレント半島を目指す。
以前にも書いたが、イタリアの高速道路網はまさに「すべての道はローマに通ず」で、ローマから各地に血管のようにのびている。この日の移動も、アッシジからペルージャを経由してローマに向かい、そこからローマ市外を迂回する外環状線を抜けて、ローマとナポリを結ぶ路線へと入っていく。
ナポリに向かう路線に入ると、中部・北部の路線とは趣が変わる。道路の幅員が広がり、行き交う車の平均速度はさらに上がり、サービスエリアの間隔が広がる。山々の稜線も高くなり、また違う地方に来たと実感させられる。
ナポリの南、港町ソレルノで高速道路を降りると、そこからはソレント半島南岸の崖道を這うように走る。ナポリ湾の南辺を20kmほど地中海に迫り出したソレント半島は、標高数百mの急峻が屏風のように続き、海岸線にも平地をほとんどもたない。それがかつてローマ帝国の皇帝も愛した景観を創り出し、またローマ帝国滅亡後も栄えた海洋国家を成立せしめたのだろうが、炎天下を子供を乗せてホテルに向かうドライバーには酷な地理である。ソレント半島南岸の中心であり、我々が宿をとっているアマルフィの町まで、ソレルノからおよそ15kmほどの距離だが、到着には1時間ほどを要した。

そうして苦労して到着したアマルフィは、急峻と青い海、淡い色の街並みの組み合わせが美しい町。掃き溜めのようなささやかな平地に重なり合うように立ち並ぶ建物。街中に入ると、土産物屋と観光客が犇めき合い、想像以上に大衆的で(旅の初めのころに訪れたリビエラの街の方が随分と上品で歩きやすい)、あまり美しいとはいえないが、海辺から眺めると、独特の旅情をかきたてられる。
申し訳程度に砂を集めたビーチには、街並みと同じようにびっしりと海水浴客のパラソルが並ぶ。ちょっと密度が高すぎて、優雅なリゾート、という感じにはいかないが、街並みの一部と思って眺めれば、それなりに美しい。
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街の東端、ビーチを見下ろす海岸沿いに宿をとった。テラスでとる朝食が素晴らしい。
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ソレント
この地域を周るのなら海路が良い、というガイドブックやホテルスタッフの勧めに従い、フェリーで海岸線の景観を楽しみながら、周辺の町を巡る。まずは途中、ポジターノという街を経由し、ソレントに向かう(下の写真はポジターノ)。
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ソレント。半島の名前にもなっている、この地域最大の街である。
海辺に這い蹲るようなアマルフィとは異なり、ソレントの街は崖の上に開けた台状の平地に広がる。
ある程度空間的な広さがあるためか、歩きやすく、ウィンドウショッピングも楽しい。
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イタリアはほとんどの観光地で、観光用の馬車を見かけるが、このソレントも例外ではない。これを見かけるたびに、長女の機嫌が良くなるので、いつも助かる。
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確か去年、私が所属していたコンサルティング会社の世界のパートナーが集まる会議が、ここソレントで行われたはずである。よくもまあ、こんな遠いところでやったものだ、と思う。

カプリ/青の洞窟
この地域に来て外せない観光の目玉である。
団体旅行でも、必ず組み込まれている。
ソレント半島の数km先に浮かぶカプリ島には、ソレントから高速船で渡るのが最もメジャーだが、宿泊しているアマルフィからも船が出ている。満員の船で、その小島に向かう。
ソレント半島と同じく、周囲のほとんどを崖に囲まれたカプリ島は、商船が着岸できる港が一つだけある。
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生憎の天候で、空はどんよりと曇っている。このあたりの海は時化ることが多く、時化たり、時化で干潮を逃したりすると、青の洞窟には入れない。そのため、多くの団体旅行がこの洞窟の目指す一方で、断念して帰らざるを得ない人々も多い。私も10年ほど前に来たときには、波が高く洞窟観光は諦めざるを得なかった。この日はどうか、と不安になったが、港から洞窟まで行く船はなんとか出航した。波に飲まれそうな小船に、難民のように観光客が犇めき合って、島の周囲を回る。

島を回ること40分ほどで、やっと洞窟の入り口に到着。
ただ、ここからが凄い。
洞窟の入り口は、海面からの高さが1mにも満たない小穴であるため、3-4人乗りの手漕ぎボートに乗り換えなくてはならない。しかしながら洞窟のスペースと、それに伴うボートの数に限りがある。一方で、洞窟に入りたい観光客を乗せた船は次々と到着する。バスやタクシーで陸路やってくる人もいる。要するに、手漕ぎボートに乗り換えるまでの順番待ちが発生する。
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そして、これが長い。30分以上は待たなければならない。その間、エンジンを切った船でぷかぷかと波に揺られ続ける。我々を含め、船酔いで乗客の顔色がどんどん悪くなっていく。
やっとまわってきたボートには、家族4人で乗り込むことができた。さっさと見て帰りたいところだが、ボートはまず「入場券売り場(これもボート)」に向かい、ここで一人10ユーロの入場料を払わされる。ボートに座って延々とチケットを売っているオヤジたちは、よく船酔いしないものだ。
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そこからいよいよ小穴をくぐって洞窟に侵入!
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どんな魅惑的な世界が広がっているかと思いきや、闇の中に手漕ぎボートが遭難者のように集まっており、不気味である。
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確かに洞窟の外から海中を通じて差し込む太陽光が、洞窟の海水を底から青く照らして、神秘的な色合いを見せているが、窮屈なボートの中で、娘は怖がって泣き始めるし、まったくロマンチックでもなんでもない。なんとか船頭に家族写真を撮ってもらったが、真っ暗で何だかわからない。子連れでの訪問を考えている方には、是非やめたほうがいいと助言したい。
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島に戻ると、昼食を兼ねて休憩し、船酔いをおさめる。
その後、ケーブルカーで崖の上にのぼる。「カプリ」と言う名の町は、崖の上に広がっている。各界著名人の別荘が点在する島だけあって、高級ブランドの店が並ぶ。ただ、ここも、北イタリアの街に比べると、多少バブルな、下品な金持ちの雰囲気がして、あまり好感をもてない。
展望テラスから港を眺めていると、見ず知らずの観光客から、娘がかわいいので一緒に写真を撮って良いか、とリクエストされる。こういうことはこの旅の間何度かあった。親バカ的には、嬉しい限りである。
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夜は古い砦の跡を改装したレストランで、街並みの夜景を見ながらディナー。
味もサービスもしっかりした、良い店であった。
これからあの恐るべき低サービス品質の国に戻るのかと思うと、ぞっとした。
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明朝ローマに向かい、当地で一泊して、ボストンに帰る。2週間のイタリア旅行も、もう終わろうとしている。
MBAの2年間は、みなあちこちに旅行にいくものだが、家族そろってこれだけまとまった旅行が出来る機会というのはそうあるものではない。次女はもちろん、長女が将来どれだけこの旅行のことを覚えているかは期待できないところだが、我々夫婦には、家族のふれあいを含め、大きな思い出になったと思う。
また、散々カネを使ってしまったという経済的な意味も含めて、来週から始まるサマーインターンの良い動機付けにもなった。

ボストンに帰ったら、また頑張ります。
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職業:
経営コンサルタント
趣味:
旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。

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