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「 Visiting OBGYN ...人の想像力の限界 」
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百聞は一見に如かず、
と言ってしまえばそれまでだが、とくに男性にとっては、出産に至る一連のプロセスは、一度体験してみないと想像には難い。逆に一度体験すると、それをもとに様々な解釈や想像が働く。

妻は現在妊娠8ヶ月である。お腹にいるのは、恐らく我々の次女となるであろう赤ん坊だ。
MITはスローン校舎から程近いところにMIT Medicalという緊急対応設備も備えた医療施設を併設しており、産婦人科(Obstetrics & Gynecology、略してOBGYN)もある。米国に来てから、妻はそこで定期検診を受けている。今日も統計の試験の後、今月の検診にそこを訪れた。

かかりつけの医師は、ベトナム系米国人の女性で、非常に物腰の柔らかい人である。きちんと物事を説明してくれるし、良くしてくれていると思っている。それでも、米国の検診のあっけなさには、当初少々戸惑った。日本では当たり前な超音波撮影も、内診もない。腹のサイズを測り、心音を聞き、問診をして終わりである。赤ん坊の成長についての情報は、検診前も検診後もほとんど変わらない。

しかし、不思議なもので、赤ん坊の成長は確かに感じる。
長女のときは、病院で超音波の映像を見せてもらったり、写真をもらったり、身体のどの部分がどうなっているかを詳細に説明してもらったりしたが、それでもいまひとつピンと来なかった。理性では自分の子供が成長しているという情報を理解していたが、現実感がなかった。
それが今回は、ほとんどそうした「リアルな」情報はない一方で、妻の腹がどうなって、「何」に近づいていっているかが、具体的ではないながらも感じることができる。

すべては、一度経験したことだからであろう。

人間の想像力など、そんなものなのかもしれない、と思う。

そして、出産が長女のときと同様に無事であれば、と願う。


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PROFILE
HN:
Shintaro
性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。

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