「 Visiting host family …米国流のもてなしと団欒 」
今日は家族で、Newtonにあるホスト・ファミリーのHLさん宅を訪ねた。
昨年の5月に訪問して以来、3度目の訪問である。
今回は我々のほかに、HLさんのご近所さんを3名招いてのブランチであった。職業など、詳しいことはあまり聞かなかったが、MITのMedia Labで働いている人もいて、単にご近所なだけでなく、我々と話の合いそうな人を招いてくれたのかもしれない。
初めてお邪魔したときと同様、まずはリビングのソファーに腰掛けてコーヒーで団欒。パーティーでのReceptionに相当するのか、こういう「序章」がカタチとして必要らしい。ここにはHLさんの奥さんも登場するのだが、食事の用意があるため、頃合をみてスッといなくなる。このいなくなり方も、実に自然。
そして20-30分して、食事の用意が整えられ、皆で食卓へと移動。我々を含め、ゲストが大人5人、子供2人、そしてHLさんと奥さん、息子さんという大人数だが、まったく問題なく座れてしまう。食器も同じものがきちんと全員分ある。こうしたホームパーティーが生活の一部として組み込まれているのだろうか。だいたい、服装からして、日本のご近所付き合いとは随分と違う。ちょっと近所に食事に招かれただけなのに、それなりにドレスアップしている(HLさんは飾らない人なのかいつもカジュアルだが)。
食卓での話題は、極めて多岐に及ぶ。気候の話、教育の話、オバマ政権の政策の話、経済の話、ご近所さんの話、日本の歴史の話…、それらが、ある話題でのあるキーワードに触発されて誰かが話題の向きを変える、というかたちで、途切れることなく延々と続く。皆がお互いの話を聞かずに言いたいことを言っているのとはちょっと違うので、それなりに知的な人たち同士でないと成り立たない会話形態なのかもしれない。我々は子供の世話をしながら、よくこんなに会話が続くなあ、よくこんなところでそんな難しい話するなあ、とやや呆気にとられてしまう(まあ英語で会話に入っていきにくいというのも、「呆気」にとられる理由ではあるが)。
そんな話題の中で一つ面白かったのは、彼らが住む界隈の話。昔からの住人が多い界隈らしいが、今回の不況で家を手放す人も少なくなく、最近は人の入れ替わりが比較的多いらしい。そしてこれまで最も界隈の顔ぶれが変わったのは、戦前の大恐慌の頃だったという。ただ、大恐慌の頃と今とでは、違いがいくつかあるらしい。まず家の作りが違うそうだ。大恐慌の頃に建てられた家は自然と調和するようなレンガ色のものが多く、また家の外観を損なうためガレージは家の裏に作られている。一方で最近立てられた家は、グレーで敷地いっぱいに建物を建てたようなものが多く、またガレージは車を誇示するかのように家の前に作られているという。また移り住んでくる住人は、かつては実業家のような人が多かったのに対し、今回はこれだけの金融恐慌にも関わらず、金融関係の人間が多いらしい。プライベート・エクイティの関係者も多く、私が夏にインターンをしたファームの幹部も数名家を新築しているとのこと。儲かるところは儲かっているということか。
米国流のもてなしを受けながら、米国人のご近所付き合いに混ぜていただいて、ドラマの中に入ったような、面白い時間を過ごすことができた。
昨年の5月に訪問して以来、3度目の訪問である。
今回は我々のほかに、HLさんのご近所さんを3名招いてのブランチであった。職業など、詳しいことはあまり聞かなかったが、MITのMedia Labで働いている人もいて、単にご近所なだけでなく、我々と話の合いそうな人を招いてくれたのかもしれない。
初めてお邪魔したときと同様、まずはリビングのソファーに腰掛けてコーヒーで団欒。パーティーでのReceptionに相当するのか、こういう「序章」がカタチとして必要らしい。ここにはHLさんの奥さんも登場するのだが、食事の用意があるため、頃合をみてスッといなくなる。このいなくなり方も、実に自然。
そして20-30分して、食事の用意が整えられ、皆で食卓へと移動。我々を含め、ゲストが大人5人、子供2人、そしてHLさんと奥さん、息子さんという大人数だが、まったく問題なく座れてしまう。食器も同じものがきちんと全員分ある。こうしたホームパーティーが生活の一部として組み込まれているのだろうか。だいたい、服装からして、日本のご近所付き合いとは随分と違う。ちょっと近所に食事に招かれただけなのに、それなりにドレスアップしている(HLさんは飾らない人なのかいつもカジュアルだが)。
食卓での話題は、極めて多岐に及ぶ。気候の話、教育の話、オバマ政権の政策の話、経済の話、ご近所さんの話、日本の歴史の話…、それらが、ある話題でのあるキーワードに触発されて誰かが話題の向きを変える、というかたちで、途切れることなく延々と続く。皆がお互いの話を聞かずに言いたいことを言っているのとはちょっと違うので、それなりに知的な人たち同士でないと成り立たない会話形態なのかもしれない。我々は子供の世話をしながら、よくこんなに会話が続くなあ、よくこんなところでそんな難しい話するなあ、とやや呆気にとられてしまう(まあ英語で会話に入っていきにくいというのも、「呆気」にとられる理由ではあるが)。
そんな話題の中で一つ面白かったのは、彼らが住む界隈の話。昔からの住人が多い界隈らしいが、今回の不況で家を手放す人も少なくなく、最近は人の入れ替わりが比較的多いらしい。そしてこれまで最も界隈の顔ぶれが変わったのは、戦前の大恐慌の頃だったという。ただ、大恐慌の頃と今とでは、違いがいくつかあるらしい。まず家の作りが違うそうだ。大恐慌の頃に建てられた家は自然と調和するようなレンガ色のものが多く、また家の外観を損なうためガレージは家の裏に作られている。一方で最近立てられた家は、グレーで敷地いっぱいに建物を建てたようなものが多く、またガレージは車を誇示するかのように家の前に作られているという。また移り住んでくる住人は、かつては実業家のような人が多かったのに対し、今回はこれだけの金融恐慌にも関わらず、金融関係の人間が多いらしい。プライベート・エクイティの関係者も多く、私が夏にインターンをしたファームの幹部も数名家を新築しているとのこと。儲かるところは儲かっているということか。
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男性
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経営コンサルタント
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世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
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