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スローン学生による日本研修旅行「Japan Trek」の出発が、いよいよ明後日の20日に迫った。
今日は最後の参加者への説明会が行われ、行程上の留意点などが説明され、個別の質疑応答セッションがもたれた。
直前まで、このオプショナルツアーをキャンセルしたいだの、やっぱりこっちの会社に行きたいだの、酒飲まないから飲み放題はやめろだの、自分がいけなくなったから妹を行かせろだの、様々な無理難題を参加者から投げつけられたが、結局参加学生167名、同伴者(配偶者など)45名、オーガナイザー(世話役。我々のこと)13名の計225名という大人数で日本に飛び立つことになった。だんだんその日が近づき、リアルに想像するようになると、数字が恐ろしく感じられる。清水寺の周辺や新宿駅周辺で群集に入り混じって収集がつかなくなってもまったく不思議ではない。自分のメンタルヘルスのためにも、あまり細かく管理しようとしないことが大事なようにも思えてきた。
と、そんな不安は別にして、純粋にこれだけの人間を祖国に連れて行けるというのは、名誉なことである。韓国も、定員20数名でツアーを企画したらしいが、定員割れしたらしい。それに比べれば、日本に興味を示してくれた方にはまず感謝である。
また、日本に帰るのは、渡米以来初めてである。これだけ長期間(10日間)家族と離れたこともない。家族には迷惑をかけるが、日本からスカイプで家族と話す、というのはどんな感じか、ちょっと楽しみでもある。
何が起こるかまったく想定できないが、参加者と一緒に、楽しんで来たい(すくなくとも、キレないように)。

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他人の多様な才能、特に本業以外の才能を目にすると、素直に驚嘆するとともに、己の無能さ、狭さに恥じ入ってしまう。
今夜もそんな思いで胸がいっぱいになった。

Sloan Talent Showと題して、スローン学生が自分の仕事・学業以外の文化・芸術的才能を披露するステージがひらかれた。
1年生、2年生それぞれから、あわせて10数組が出演、様々な「芸」を披露した。
ロックバンドあり、カントリーソングあり、クラシックあり、アカペラあり、コントありで、内容は実に多彩、そして概してそれぞれのレベルが実に高い。
同級生の米国人二人がタキシードを着て玄人裸足の司会をし、同級生日本人からも二組がステージに立った。
一組は、ステージ上でパフォーマンスを見せながらカンバスに絵(モダンアート)を描いていく、というもの。
もう一組は、フルートとピアノによるクラシック楽曲のデュオおよびソロ演奏。
特に後者については、自分が吹奏楽部で楽器をいじっていたので、聞惚れつつ、己の中途半端さが悔しくて仕方なかった。
もともと何かに燃えるような熱意を見出せない性格なので、芸術とかスポーツとかに向いていないのかもしれないが、社会に出るまでの長い長い学生時代に、一体何をしていたのかと、恥ずかしくなる。

小学校から習い始めたサッカーは断続的にやっているし、吹奏楽部でサックスを吹いた。
それぞれ、今でも好きである。
しかし、モノになっていない。
特に才能もない人間が、上手くなりたい、という強い気持ちで必死に練習したことがこれまで一度もないのだから、無理もない。
ただ、振り返って思うに、なぜあれほど自由な時間があった学生時代(小学校から大学までの計16年間)になぜもっと地道に努力しなかったのかと、自分でも呆れてしまう。

仕事が趣味、と胸を張って言うほどの割り切りもない。
かといって、今から頭を下げて何かを習おうというほどの気概もない。

我ながら、本当に、詰まらない人間である。



チームメートのMMさんが、娘のJuliaの誕生日パーティに我々家族を招いてくれた。
MMさんは我が家の次女の出産が間近に迫っていることを気にかけてくれていて、いざというときに長女を預かることも申し出てくれていた。今回も、長女を彼女の家族に慣れさせる良い機会と考えてくれたようだ。

Intelからの社費留学である彼女の自宅は、スローンの校舎あるいは地下鉄Kendall駅からすぐ近くの高級マンションにある。Red Soxの岡島投手も住んでいる高層マンションの12階に、2LDKを借りて住んでいる。午後のお茶の時間に、我々を含めた4家族をそこに招いてくれた。カップケーキと飲み物のみの簡単なパーティだが、多国籍子供軍団は思い思いにおもちゃで遊んでいて、楽しそうであった。最近人前に出ると金縛りにあったように動かなく・しゃべらなくなってしまう我が娘も、時が経つにつれ徐々に場に馴染んで、恐る恐る動物の人形で遊んだりしていた。

以前に住んでいたコロラドの自宅から運んだという家具は、簡素だが重厚感のある木製のもので統一され、大きめのソファーとともに居心地の良い部屋を演出している。窓からはCharles川やその向こうのボストンの街が見渡せる。素晴らしい部屋である。

ただ、一ヶ月の家賃は3,000ドルほどらしいその部屋よりも格好良いのはMMさん夫妻自体である。
妻のMMさんはスウェーデンの出身の32歳、米国の大学を出て技術者としてIntelに入社し、今年からスローンに留学している。ただのMBAではなく、スローンとSchool of Engineeringとの横断プログラムであるLFM(Leader for Manufacturing)を学んでいて、我々以上にタフな勉強量をこなしている(そもそも授業のコマ数が多い)。こう書くと、勉強ばかりしている技術屋さん、という感じだが、実は高校から始めたというゴルフでは数々の受賞歴を持ち、レッスンプロの資格までもっている。大学時代はゴルフで飯を食っていくことを真面目に考えたほどらしい。無理をしない範囲で何でも卒なくこなすので、育児をしながらハードな勉学に耐えている、というような悲壮さはまったくない。

米国人の夫(彼もまたイニシャルMMで区別できないので、単に夫と書く)は、アウトドアが似合う爽やかな男性。米国公認会計士(CPA)としてコロラドで活躍していたが、MITで勉強したいという妻を支えようと事務所を辞め、今は主夫として娘の面倒をみたり家事をこなしたりしている。ただ、いつ会っても、言葉だけでなく本当にその生活を楽しんでいるようで、家庭疲れのようなものは微塵も感じられない。妻の同級生とも友人として広く付き合っているようで、買い物を頼まれてやったりしているらしい。

日本でも仲の良い夫婦は沢山みるし、我が家も仲の良い方だと思うが、彼らのように夫婦そろって高学歴で、それをまったくひけらかすことなく、カネにも執着せず、お互いに尊敬し合い、自分たちの生活を楽しんでいる人というのは、なかなか現実世界でみたことも聞いたこともない(ドラマとかにはいそうだが)。とにかく、格好良い。まあ、真似はできないし、ポジションが遠すぎて真似をしようという気にもならないが、心意気だけでも見習いたいものである。



中間試験が終わって一段落したところで、同じ学生寮Westgateに住むトルコ人のED君から、自宅にお茶を飲みに来ないか、というお誘いをいただき、夕食後に家族3人で出かける。トルコ人は宗教上あまり酒を飲まず、ED君夫妻もまったく飲まないので、お茶でのお招きとなる。

同じ寮に住むスローンの同級生に順番に声をかけているようで、この日招かれたのは別のトルコ人AK君夫妻、アゼルバイジャン人のEM君家族、そしてドイツ人で私と同じコンサルティングファームから来ているRB君家族に我々を加えた4家族。

トルコの紅茶と餅のようなトルコ菓子、そしてトルココーヒーとチョコレートを振舞われながら、2時間ちょっと談笑する。授業のこと、就職のこと、家族のこと、国際情勢、米国への愚痴など、話題はあちこちに飛ぶが、非常にアットホームで楽しい時間を過ごさせてもらった。
Turkish-tea1.JPG

こうした非米国人の集まりであれば、皆適度に英語が流暢でないので、奥様方も会話がしやすい。
また、子供にも多彩な文化環境に触れさせてやることができる。
寮に住んでいることの最大のメリットの一つである。
Turkish-tea2.JPG
(この日のED君の部屋は、空調の不具合か異様な熱気で、写真の娘(右)は大汗をかいていた)

まだ娘は人前では緊張して硬くなってしまい、なかなか会話どころではないが、この日のように長く一定のメンバーで過ごさせてもらうと、環境に適応してハシャギ始めるので、見ていても微笑ましい。
できるだけこういう機会に参加させて、刺激を与えてやりたいと思う。



大学院生向け家族寮Westgateに住む米国人と日本人のカップルのために、Baby Showerが開かれた。

Baby Showerとは、米国の伝統行事(といってもそれほど歴史が古いわけでもなさそうだが)で、出産直前(厳密には第一子の場合)の親をその友人が祝福し、子育てに必要な実用品をプレゼントする、という行事がある。子供への祝福というよりも親を直接的な祝福の対象としている点、また何か高価なものを一つ渡すのではなく、皆で少しずつ実用的なもの(肌着やオムツなど)をプレゼントするという点で、非常に実質的なお祝いの仕方である。

同じWestgateに住む別の米国人の主催で開かれたこのイベントには、Westgate外の人々も含め、20名程度が招かれていた。「伝統」のとおり、山と積まれたプレゼントは、ベビー服やオムツ処理機など、new parentsには嬉しいようなものばかり。お腹がはちきれそうに大きくなった妊婦のKさんも喜んでいた。日本でも、出産後にお祝いをもっていくことはあるが、考えてみれば出産前の方が、母親になる女性にとっては自分も元気であるし、そこでプレゼントをもらってから更に必要なものを買い揃えても間に合うので、何かと都合がいいだろう。

後で調べてみたら、最近は日本でもみられるイベントらしい。
一女の父で、次女の出産も近いのに、私は当初すっかり赤ん坊にシャワーをかけるイベントだと思っていた。
面目ない。

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PROFILE
HN:
Shintaro
性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。

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