他人の多様な才能、特に本業以外の才能を目にすると、素直に驚嘆するとともに、己の無能さ、狭さに恥じ入ってしまう。
今夜もそんな思いで胸がいっぱいになった。
Sloan Talent Showと題して、スローン学生が自分の仕事・学業以外の文化・芸術的才能を披露するステージがひらかれた。
1年生、2年生それぞれから、あわせて10数組が出演、様々な「芸」を披露した。
ロックバンドあり、カントリーソングあり、クラシックあり、アカペラあり、コントありで、内容は実に多彩、そして概してそれぞれのレベルが実に高い。
同級生の米国人二人がタキシードを着て玄人裸足の司会をし、同級生日本人からも二組がステージに立った。
一組は、ステージ上でパフォーマンスを見せながらカンバスに絵(モダンアート)を描いていく、というもの。
もう一組は、フルートとピアノによるクラシック楽曲のデュオおよびソロ演奏。
特に後者については、自分が吹奏楽部で楽器をいじっていたので、聞惚れつつ、己の中途半端さが悔しくて仕方なかった。
もともと何かに燃えるような熱意を見出せない性格なので、芸術とかスポーツとかに向いていないのかもしれないが、社会に出るまでの長い長い学生時代に、一体何をしていたのかと、恥ずかしくなる。
小学校から習い始めたサッカーは断続的にやっているし、吹奏楽部でサックスを吹いた。
それぞれ、今でも好きである。
しかし、モノになっていない。
特に才能もない人間が、上手くなりたい、という強い気持ちで必死に練習したことがこれまで一度もないのだから、無理もない。
ただ、振り返って思うに、なぜあれほど自由な時間があった学生時代(小学校から大学までの計16年間)になぜもっと地道に努力しなかったのかと、自分でも呆れてしまう。
仕事が趣味、と胸を張って言うほどの割り切りもない。
かといって、今から頭を下げて何かを習おうというほどの気概もない。
我ながら、本当に、詰まらない人間である。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
ご意見、ご感想は↓まで
sloangear★gmail.com
★をアットマークに書き換えてください