在る偏屈者による半年遅れのMBA留学日記、そして帰国後に思うこと
「今年は雪降らないねえ」
そんな会話を友人としていたら、忘れてませんよ、とばかりにやってきました、snowstorm。
ここマサチューセッツ州東部地方には12月19日(金)の午後に雪雲が到達し、毎時5-10cmの猛烈な勢いで降り積もる、という予報で、前日から大雪警報が出されていた。ケンブリッジ市内のすべての公立学校が休校となり、娘のpreschoolもお休み。
正午を過ぎても一向に雪が降る気配はなく、肩透かしか、と思っていたら、1時半頃から白いものがちらほらと…。
音もなく、まさにシンシンと降る粉雪。1時間もすると、窓の外は一面の銀世界。そしてさらに1時間ほど経つと、風が強くなり辺りは猛吹雪。夜は訪ねてきてくれた妻の友人とボストン市内でディナーの予定であったが、去年の反省を踏まえて、おとなしくキャンセル。
雪は夜通し降り続き、屋外にとめた我が家のクルマも雪だるま状態。20日(土)の未明には帰国する妻の友人を空港まで送って行ったが、町は完全な雪国モード。飛行機に欠航や致命的な遅れがなかったことが唯一の救いであった。
雪は土曜日も一日中降り続き、除雪車がせっせと除雪するものの、なかなか追いつかない。窓の外は、既に前日の午前中と同じ場所とは思えない有り様である。
そして日曜日、ようやく雪は止んだ。
中庭はパウダースノーに包まれている。
気温は氷点下で風も多少あるが、元気な子供たちが何人か外で遊んでいる。
怖がり屋さん我が娘、去年は頑なに雪で遊ぶのを拒み、雪の上を歩くことすら嫌がったが、今年はどうかと思って誘ってみると、外に行く、という。
半信半疑で連れ出してみると、見違えるように積極的。ふかふかの新雪の上をガンガン突き進んでゆく。
そんな会話を友人としていたら、忘れてませんよ、とばかりにやってきました、snowstorm。
ここマサチューセッツ州東部地方には12月19日(金)の午後に雪雲が到達し、毎時5-10cmの猛烈な勢いで降り積もる、という予報で、前日から大雪警報が出されていた。ケンブリッジ市内のすべての公立学校が休校となり、娘のpreschoolもお休み。
正午を過ぎても一向に雪が降る気配はなく、肩透かしか、と思っていたら、1時半頃から白いものがちらほらと…。
音もなく、まさにシンシンと降る粉雪。1時間もすると、窓の外は一面の銀世界。そしてさらに1時間ほど経つと、風が強くなり辺りは猛吹雪。夜は訪ねてきてくれた妻の友人とボストン市内でディナーの予定であったが、去年の反省を踏まえて、おとなしくキャンセル。
雪は夜通し降り続き、屋外にとめた我が家のクルマも雪だるま状態。20日(土)の未明には帰国する妻の友人を空港まで送って行ったが、町は完全な雪国モード。飛行機に欠航や致命的な遅れがなかったことが唯一の救いであった。
雪は土曜日も一日中降り続き、除雪車がせっせと除雪するものの、なかなか追いつかない。窓の外は、既に前日の午前中と同じ場所とは思えない有り様である。
そして日曜日、ようやく雪は止んだ。
中庭はパウダースノーに包まれている。
気温は氷点下で風も多少あるが、元気な子供たちが何人か外で遊んでいる。
怖がり屋さん我が娘、去年は頑なに雪で遊ぶのを拒み、雪の上を歩くことすら嫌がったが、今年はどうかと思って誘ってみると、外に行く、という。
半信半疑で連れ出してみると、見違えるように積極的。ふかふかの新雪の上をガンガン突き進んでゆく。
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長女が通っているPreschool(保育園)で、Family Pot-Luck(保護者提供の持ち寄りパーティー)が開催された。夕方4時半頃に各保護者が食事を持ち寄って子供と一緒に皆で食べる、というイベントである。Pot-Luckというのは米国ではよくやるパーティーの形式であるが、先日のお誕生日会の準備でも頭を悩ませたように、文化や慣習・宗教の違いがあるので、万人ウケする持ち寄りメニューというのは非常に難しい。またそれぞれが勝手に持ってくるので、料理がかぶったり、デザートばかりになったり、バランスが悪くなることも多い。そのあたりを気にしない大らかな(いい加減な)国民でないと成立しないシステムなのかもしれない。ただこのPreschoolはそのあたり結構しっかりしているので、持ち寄りの内容は事前のサインアップシートがあって保護者がお互いに確認できるようになっている。我々は、これまた先日のお誕生日会で出して好評だった稲荷寿司とスモークサーモンの手鞠寿司を持っていったが、今回もなかなか好評であった。その他のメニューは、韓国人ファミリー持参の肉まんと餃子、ラテン系のファミリー持参のペンネ、米国人?ファミリー持参のマカロニチーズ(=超定番お子様メニュー)、フランス人家族持参のサラダなどがあり、デザート、飲み物もあって、なかなかのモノだった。我が娘は他の子供たちが跳んだり走ったりするなか、ひたすら食べていた。
パーティー、といっても進行はいい加減で、頃合を見計らって保育士の先生たちがホールに食べ物と飲み物をならべ、それを来た人から皿に取って気の向くままに食べ、勝手に帰ってゆく。他の保護者や保育士と話す人もいれば、ほとんど会話もなく去っていく人もいる。もちろん、持ち寄りに参加しない人もいる。ただお互いに不必要に干渉したり批判したりすることもないので、これはこれで気楽である。私自身は、普段あまり話す機会のない他の保護者や保育士と多少触れ合うことができて、よかったと思う。一緒に連れて行った次女も、「お姉ちゃん」たちに遊んでもらって、大はしゃぎだった。
しかし何より行って良かったと思ったのは、Preschoolで過ごす娘の普段の姿を垣間見ることができたこと。なにせ、朝送っていくときには、今でも毎日別れ際に泣いてしまうので、保護者懇談で先生から「泣くのは最初の2-3分だけで、その後はずっと良い子ですよ」と言われていても、この子は本当にちゃんと適応できているのだろうか、と多かれ少なかれ不安に思っていた。この日も、訪れた我々の姿を見つけたら、真っ先に走り寄ってくるだろう、と想像していた。ところが、いざ行ってみると、親の心配をよそに、娘はすっかり馴染んでいた。パーティーの開始が遅れ、我々は結果的にかなり早く着いてしまったのだが、そのとき子供たちは集まって、絵本を読み聞かせてもらっていた。我が娘はその輪の中心にいて、我々の姿を見つけても笑顔で手を振るばかりで、一向にこちらに来ようとしない。他の子供の方が、親に走り寄ったりはしゃいだりしている中で、である。しかも普段から仲の良い友達とじゃれあったり、何やらヒソヒソ話をしたり(当然英語)、手を繋いで走り回ったりしているではないか。
娘よ、あなたちゃんと自分の居場所を見つけてるのね、と感動してしまった(⇒子供のこととなるとすぐ感動する親ばか)。
まあ同時に、「じゃあ朝泣くなよ!」とも思うわけだが・・・。
パーティー、といっても進行はいい加減で、頃合を見計らって保育士の先生たちがホールに食べ物と飲み物をならべ、それを来た人から皿に取って気の向くままに食べ、勝手に帰ってゆく。他の保護者や保育士と話す人もいれば、ほとんど会話もなく去っていく人もいる。もちろん、持ち寄りに参加しない人もいる。ただお互いに不必要に干渉したり批判したりすることもないので、これはこれで気楽である。私自身は、普段あまり話す機会のない他の保護者や保育士と多少触れ合うことができて、よかったと思う。一緒に連れて行った次女も、「お姉ちゃん」たちに遊んでもらって、大はしゃぎだった。
しかし何より行って良かったと思ったのは、Preschoolで過ごす娘の普段の姿を垣間見ることができたこと。なにせ、朝送っていくときには、今でも毎日別れ際に泣いてしまうので、保護者懇談で先生から「泣くのは最初の2-3分だけで、その後はずっと良い子ですよ」と言われていても、この子は本当にちゃんと適応できているのだろうか、と多かれ少なかれ不安に思っていた。この日も、訪れた我々の姿を見つけたら、真っ先に走り寄ってくるだろう、と想像していた。ところが、いざ行ってみると、親の心配をよそに、娘はすっかり馴染んでいた。パーティーの開始が遅れ、我々は結果的にかなり早く着いてしまったのだが、そのとき子供たちは集まって、絵本を読み聞かせてもらっていた。我が娘はその輪の中心にいて、我々の姿を見つけても笑顔で手を振るばかりで、一向にこちらに来ようとしない。他の子供の方が、親に走り寄ったりはしゃいだりしている中で、である。しかも普段から仲の良い友達とじゃれあったり、何やらヒソヒソ話をしたり(当然英語)、手を繋いで走り回ったりしているではないか。
娘よ、あなたちゃんと自分の居場所を見つけてるのね、と感動してしまった(⇒子供のこととなるとすぐ感動する親ばか)。
まあ同時に、「じゃあ朝泣くなよ!」とも思うわけだが・・・。
懸案(?)だった娘の誕生会も無事終了し、パーティーの残り物のご飯をタッパに詰めて、ニューヨークへとクルマを走らせた。
もともとは、ロックフェラーセンター前の有名な巨大クリスマスツリーを見たい、という非常にミーハーかつ素朴な目的で企画された二泊三日の小旅行であったが、期せずして妻の親友が日本から訪ねてきてくれることになり、ちょうどよいのでニューヨークで会おうということになった。
朝、特に時間も決めず、何となく家を出て、4時間半ほどでマンハッタンのホテルに到着。これくらいのドライブだと「近いものだ」と感じるようになってしまった。ちょっと休憩してロックフェラーセンターに向かい、クリスマスツリーの前で妻の友人と再会。不況とはいえ凄い人ごみで(といっても集まっている人の大半は米国人以外の観光客だったようだが)、携帯電話なしには会えない、渋谷ハチ公前以上に無謀な待ち合わせだったが、何とか感動の再会。
「アメリカらしいものを」という彼女の希望で、夕食はステーキ。やっぱり魚に比べて肉の味の違いというのはわかりにくいと思う。
しかし、いくら肉の味の違いがわからない素人でも、この日の夜に聞いたジャズピアニストMcCoy Tynerの演奏には、違いを思い知らされた。
折角のニューヨークなのでジャズでも・・・、と思って目ぼしいライブハウスのスケジュールを調べていたら、Blue NoteでMcCoy Tynerの70歳記念講演が!5日連続の講演で今日14日が最終日!即行で予約しておいた。
行ってみると、さすがに大盛況。予約を持たずにダメもとで来たファンを含め、人がライブハウスに入りきらず、通りに溢れている。多少出遅れた感もあったが、一人で行ったので運よくピアノのすぐそばの席があてがわれた。テーブルを挟んで対面に座った初老の女性は、Cape Codからこのために駆けつけたという。日本人と思われる客の姿もちらほらと目につく。隣に座った若者も、日本人だった。ニューヨークにタップ・ダンスを勉強に来ている、ということで、Tynerではなく、ゲスト出演するタップ・ダンサーのSavion Gloverを見に来ていた。
飲み物を注文して、彼らと歓談していると、まもなく開演。
Tynerのバンドメンバーがまず登場し、同じくゲスト出演するギタリストのJohn Scofieldが紹介され、そしてタイミングを見計らってTynerの名前がコールされると、彼が楽屋のある二階からゆっくりと階段を下りてきた。さすがに70歳、足元が多少おぼつかないのか、女性にエスコート(というよりサポート)されている。敬意を表してスタンディング・オベーションが彼を迎える。ピアノ椅子に座り、二言三言挨拶をして、バンドメンバーを改めて紹介した後、早速Manalyucaから演奏開始。Tynerの弾き出すリズムに、ギターやサックスが乗ってゆく。登場したときには、その頼りない姿に「おいおい大丈夫か」とさえ思ったが、やはり演奏が始まると若さと力強さが戻ってくる。トレードマークの高く振り上げられる左手は、この日も目線の高さか時にはその上まで振り上げられて、鍵盤を制圧していた。右手の指も、鍵盤を掴むようにして音を弾いてゆく。僅か2メートルほどの距離で見ていたせいもあったかもしれないが、自分の父よりもずっと高齢の人間とは思えない迫力であった。
3曲ほど演奏したところで、Savion Glover登場。タップダンスをこういう場でみるのは初めてで、一体何が繰り広げられるのだろう、と思っていたが、タップが打楽器としてバンドに加わってセッションを行っていた。Tynerに負けじとエネルギーを発散させながら、身体中を使ってタップ板を踏み、リズムを紡ぎ出してゆく。凄いテクニックとパワーである。2曲ほどタップを踏んだ頃には、汗が迸っていた。
Gloverが退場してからさらに数曲演奏し、それでライブは終了。
会場からは再びスタンディング・オベーションが送られた。
身体には、まだTynerの奏でたリズムが流れていた。
それにしても格好の良い70歳である。上手い、速い、高い、凄い。
あんな70歳になれたらなあ、と、遠い先のことを考えてしまった。
精進精進。
もともとは、ロックフェラーセンター前の有名な巨大クリスマスツリーを見たい、という非常にミーハーかつ素朴な目的で企画された二泊三日の小旅行であったが、期せずして妻の親友が日本から訪ねてきてくれることになり、ちょうどよいのでニューヨークで会おうということになった。
朝、特に時間も決めず、何となく家を出て、4時間半ほどでマンハッタンのホテルに到着。これくらいのドライブだと「近いものだ」と感じるようになってしまった。ちょっと休憩してロックフェラーセンターに向かい、クリスマスツリーの前で妻の友人と再会。不況とはいえ凄い人ごみで(といっても集まっている人の大半は米国人以外の観光客だったようだが)、携帯電話なしには会えない、渋谷ハチ公前以上に無謀な待ち合わせだったが、何とか感動の再会。
「アメリカらしいものを」という彼女の希望で、夕食はステーキ。やっぱり魚に比べて肉の味の違いというのはわかりにくいと思う。
しかし、いくら肉の味の違いがわからない素人でも、この日の夜に聞いたジャズピアニストMcCoy Tynerの演奏には、違いを思い知らされた。
折角のニューヨークなのでジャズでも・・・、と思って目ぼしいライブハウスのスケジュールを調べていたら、Blue NoteでMcCoy Tynerの70歳記念講演が!5日連続の講演で今日14日が最終日!即行で予約しておいた。
行ってみると、さすがに大盛況。予約を持たずにダメもとで来たファンを含め、人がライブハウスに入りきらず、通りに溢れている。多少出遅れた感もあったが、一人で行ったので運よくピアノのすぐそばの席があてがわれた。テーブルを挟んで対面に座った初老の女性は、Cape Codからこのために駆けつけたという。日本人と思われる客の姿もちらほらと目につく。隣に座った若者も、日本人だった。ニューヨークにタップ・ダンスを勉強に来ている、ということで、Tynerではなく、ゲスト出演するタップ・ダンサーのSavion Gloverを見に来ていた。
飲み物を注文して、彼らと歓談していると、まもなく開演。
Tynerのバンドメンバーがまず登場し、同じくゲスト出演するギタリストのJohn Scofieldが紹介され、そしてタイミングを見計らってTynerの名前がコールされると、彼が楽屋のある二階からゆっくりと階段を下りてきた。さすがに70歳、足元が多少おぼつかないのか、女性にエスコート(というよりサポート)されている。敬意を表してスタンディング・オベーションが彼を迎える。ピアノ椅子に座り、二言三言挨拶をして、バンドメンバーを改めて紹介した後、早速Manalyucaから演奏開始。Tynerの弾き出すリズムに、ギターやサックスが乗ってゆく。登場したときには、その頼りない姿に「おいおい大丈夫か」とさえ思ったが、やはり演奏が始まると若さと力強さが戻ってくる。トレードマークの高く振り上げられる左手は、この日も目線の高さか時にはその上まで振り上げられて、鍵盤を制圧していた。右手の指も、鍵盤を掴むようにして音を弾いてゆく。僅か2メートルほどの距離で見ていたせいもあったかもしれないが、自分の父よりもずっと高齢の人間とは思えない迫力であった。
3曲ほど演奏したところで、Savion Glover登場。タップダンスをこういう場でみるのは初めてで、一体何が繰り広げられるのだろう、と思っていたが、タップが打楽器としてバンドに加わってセッションを行っていた。Tynerに負けじとエネルギーを発散させながら、身体中を使ってタップ板を踏み、リズムを紡ぎ出してゆく。凄いテクニックとパワーである。2曲ほどタップを踏んだ頃には、汗が迸っていた。
Gloverが退場してからさらに数曲演奏し、それでライブは終了。
会場からは再びスタンディング・オベーションが送られた。
身体には、まだTynerの奏でたリズムが流れていた。
それにしても格好の良い70歳である。上手い、速い、高い、凄い。
あんな70歳になれたらなあ、と、遠い先のことを考えてしまった。
精進精進。
師走は何かとイベントが多い。ただでさえ忘年会やクリスマスと催事が多いのに加えて、我が家は二人の娘がそろって12月生まれなので、ケーキとプレゼントだらけである。
そんな中、家族ぐるみで仲良くしてもらっている娘のお友達を招いて、二人の娘合同のお誕生日パーティーを開催した。
これを開催すべきかどうかについては、家族で行ったり来たりの議論が繰り返された。
<反対意見>何より準備が大変だし、文化や慣習の違いもあって皆に喜ばれるかどうかわからないし、何より娘たち自身、大勢の人が押し寄せることが辛いかもしれない。
<賛成意見>これまで幾度となくお友達の誕生日パーティーに招待してもらったし、最初で最後の機会(去年は次女の出産でそれどころではなかった)なので、折角だからやった方が・・・。
結局のところ、やらずに後悔するよりやって後悔しよう、という多少ありがちな納得の仕方で、開催が最終決定されたのは一ヶ月前くらい。それから会場として隣の高層棟最上階のラウンジを予約し、招待客を決めて招待状を送り、料理のメニューや出し物を考えて、10日に試験が終わってからはひたすら準備。Costcoで冷蔵庫に入りきらないくらいの巨大な食材を買い込み、昨日から今朝にかけて妻はずっと料理。私は料理を多少手伝いつつ、パワーポイントでクイズを作ったり。
思案と議論を重ね、一日かけて用意したメニューはこちら;
・稲荷寿司
・手鞠寿司
・焼きソバ
・たこ焼き
・肉じゃが
・白身魚の味噌焼き
・鶏肉の唐揚げ
・フライドポテト
・きんぴらごぼう
・ホウレン草のおひたし
・豚汁
出し物としては、最初に遊んでもらうように、ティアラ(男の子には王冠)に自由にデコレーションをするキットや、プラ板遊びのキットを用意。
その後、食事が終わったところを見計らって、娘二人を題材にしたクイズを行い、その後クス球割り、お誕生ケーキでお祝い、という流れ。
こちらが思ったように皆遊んでくれるのだろうか、こちらが思ったような段取りで進むのだろうか、と不安を抱えつつ、11時半にパーティースタート。
風が強く寒い日だったが、空は真っ青で景色は素晴らしい。
やはり日本人のお友達が最初に来てくれて、欧州系が続き、ラテン系は遅れてやってくる。最後には総勢30人程度が来てくれた。子供がいないのに祝福に来てくれた私の同級生もいて、本当にありがたい。
製作系の遊びは、最初は地味な感じだったが、子供の数が増えてくると皆釣られてやるようになり、思いのほか上手に遊んでくれて、期待以上に盛り上がった。手が離せない我々のためにトルコ人同級生の奥さんがずっと遊びの説明やサポートをしてくれて、非常に助かった。
料理も思いのほか好評。作ったときには、こんな大量のもの本当に食べ切れるんだろうか、残ったら何日間我々が食べ続けることになるんだろうか、と心配したが、なんだかんだと皆よく食べてくれた。個人的には、関西の味・たこ焼きが好評を博して、ちょっと満足。
日本人同級生のYU君がもってきてくれたプロジェクターで映写して行ったクイズも、これまた予想外にウケた。これまで参加したお友達のパーティーでも、全然盛り上がらなかったり、トラブルがあったり、複雑すぎて子供がついていけなかったり、なかなか上手く行っていない場合も多かったので、ちょっと心配だったが、ウケるとこちらも乗ってきて、良いほうに物事がまわり始める。
クス球もちゃんと割れてくれた。引っ張っても割れない、割れても盛り上がらない、など、いろいろ恐れていただけにホッとした。
そしてケーキでお祝い。
皆が娘のためにHappy Birthdayと歌ってくれて、それに応えるように娘がしっかりと立っているのをみたときは、ちょっと感動してしまった。
実際、最大の心配は娘たち自身だった。特に長女。皆の視線に耐えられずに、泣いてしまったりするのではないかと思ったが、しっかりロウソクも吹き消していた。成長したものである。
来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
大量にいただいたプレゼントは、ちょっとずつ開けることにします・・・。
そんな中、家族ぐるみで仲良くしてもらっている娘のお友達を招いて、二人の娘合同のお誕生日パーティーを開催した。
これを開催すべきかどうかについては、家族で行ったり来たりの議論が繰り返された。
<反対意見>何より準備が大変だし、文化や慣習の違いもあって皆に喜ばれるかどうかわからないし、何より娘たち自身、大勢の人が押し寄せることが辛いかもしれない。
<賛成意見>これまで幾度となくお友達の誕生日パーティーに招待してもらったし、最初で最後の機会(去年は次女の出産でそれどころではなかった)なので、折角だからやった方が・・・。
結局のところ、やらずに後悔するよりやって後悔しよう、という多少ありがちな納得の仕方で、開催が最終決定されたのは一ヶ月前くらい。それから会場として隣の高層棟最上階のラウンジを予約し、招待客を決めて招待状を送り、料理のメニューや出し物を考えて、10日に試験が終わってからはひたすら準備。Costcoで冷蔵庫に入りきらないくらいの巨大な食材を買い込み、昨日から今朝にかけて妻はずっと料理。私は料理を多少手伝いつつ、パワーポイントでクイズを作ったり。
思案と議論を重ね、一日かけて用意したメニューはこちら;
・稲荷寿司
・手鞠寿司
・焼きソバ
・たこ焼き
・肉じゃが
・白身魚の味噌焼き
・鶏肉の唐揚げ
・フライドポテト
・きんぴらごぼう
・ホウレン草のおひたし
・豚汁
出し物としては、最初に遊んでもらうように、ティアラ(男の子には王冠)に自由にデコレーションをするキットや、プラ板遊びのキットを用意。
その後、食事が終わったところを見計らって、娘二人を題材にしたクイズを行い、その後クス球割り、お誕生ケーキでお祝い、という流れ。
こちらが思ったように皆遊んでくれるのだろうか、こちらが思ったような段取りで進むのだろうか、と不安を抱えつつ、11時半にパーティースタート。
風が強く寒い日だったが、空は真っ青で景色は素晴らしい。
やはり日本人のお友達が最初に来てくれて、欧州系が続き、ラテン系は遅れてやってくる。最後には総勢30人程度が来てくれた。子供がいないのに祝福に来てくれた私の同級生もいて、本当にありがたい。
製作系の遊びは、最初は地味な感じだったが、子供の数が増えてくると皆釣られてやるようになり、思いのほか上手に遊んでくれて、期待以上に盛り上がった。手が離せない我々のためにトルコ人同級生の奥さんがずっと遊びの説明やサポートをしてくれて、非常に助かった。
料理も思いのほか好評。作ったときには、こんな大量のもの本当に食べ切れるんだろうか、残ったら何日間我々が食べ続けることになるんだろうか、と心配したが、なんだかんだと皆よく食べてくれた。個人的には、関西の味・たこ焼きが好評を博して、ちょっと満足。
日本人同級生のYU君がもってきてくれたプロジェクターで映写して行ったクイズも、これまた予想外にウケた。これまで参加したお友達のパーティーでも、全然盛り上がらなかったり、トラブルがあったり、複雑すぎて子供がついていけなかったり、なかなか上手く行っていない場合も多かったので、ちょっと心配だったが、ウケるとこちらも乗ってきて、良いほうに物事がまわり始める。
クス球もちゃんと割れてくれた。引っ張っても割れない、割れても盛り上がらない、など、いろいろ恐れていただけにホッとした。
そしてケーキでお祝い。
皆が娘のためにHappy Birthdayと歌ってくれて、それに応えるように娘がしっかりと立っているのをみたときは、ちょっと感動してしまった。
実際、最大の心配は娘たち自身だった。特に長女。皆の視線に耐えられずに、泣いてしまったりするのではないかと思ったが、しっかりロウソクも吹き消していた。成長したものである。
来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
大量にいただいたプレゼントは、ちょっとずつ開けることにします・・・。
本日を持って、2年生の秋学期が実質的に終わった。学校は来週までやっているが、私自身は今日で期末試験が終わるので、明日以降授業も何もない。昨年の夏から始まったMBAコースも、3/4が終了したことになる。1年生の秋学期が終わったときに比べると、達成感よりも寂しさの方が強い。
恒例なので、簡単ながら、今学期に履修した科目について振り返っておきたい。
<オペレーション系>
Operations Strategy
担当教官:Charles Fine
ビジネススクールなんかどこも似たようなもの、という諸氏もいらっしゃるが、授業のやり方や得意分野などでやはり大なり小なり違いはあって、例えばスローンは分野でいうとファイナンス、アントレ(起業)、そしてオペレーションなどが強いといわれている。中でもオペレーションは、実際にこちらに来てみてから、充実していると感じた。研究者の知名度やその功績においてはファイナンスの方が上かもしれないが、実践的な教育においてはオペレーションの方が力が入っているかもしれない。Center for Transportation & Logisticsという専門の研究部門がスローンに隣接していたり、定量的研究でMITのエンジニアリング系および数学系の学部と連携があったり、産業界(特に製造業)とのネットワークがMIT全体で共有されていたりするあたりが、他校にはない強みだろう。
というわけで、2年生になり選択科目の自由度が増したこともあって、今学期はオペレーションの授業に一番時間を割くことにした。ただ、一番時間を割く、といっても、せいぜい6-7科目程度しか同時には履修できないので、およそ半分にあたる3科目をこの分野に宛てた。
その一つ目がこれ。どこのビジネススクールにも共通していえることがどうかはわからないが、科目名に「Strategy」と着くと、授業の内容はケース・スタディ主体の定性的な議論になる。この科目もその例に漏れず、様々な業界のオペレーション上の課題を扱ったケースを毎回取り上げて、皆で議論する、という形式。画期的な目新しさがあるわけではないが、教授による学生の議論の裁き方も手馴れているし、いくつかの理論的な主張やフレームワークも紹介されて、それなりに面白かった。例えば、事業戦略とオペレーション戦略を分け、後者を前者の下位概念として捉えてその一貫性と妥当性を評価するという視点は、基本的だが忘れられがちなポイントだろう。こうしたポイントを実例を踏まえて確認していけたことは、良かったと思う。
Logistics System
担当教官:Chris Caplice/ Yossi Sheffi
今学期に履修した中で最も難しかった科目。
履修した7科目の中で最も時間をとられたが、成績も恐らく最も悪いのではないかと思う。
内容は、とにかく定量的、分析的。
需要予測、在庫管理、物流管理の3本が柱で、前学期に履修したIntro to Operations Managementで学んだ定量的手法をより発展させて、より幅広い課題について「答え」を導き出す力を養う。
そもそもEngineering System Divisionの授業であることも影響してか、授業形式は100%講義。ケースはなし。教授がひたすらしゃべり、新しい数式・分析手法を毎回紹介してゆく。高校の数学の授業のようである。朝イチから早口の英語で記号だらけの数式を解説していくので、ちょっと理解が遅れると、脳が機能停止して眠くなってしまう。しかも教授が早口なだけでなく、履修している学生の過半数は数学の超得意なインド系の学生で、質問にポンポン答えてしまうため、展開が非常に早い。文系日本人学生には、本当に大変。
ただ、勉強にはなる。これほど実践的かつ分析的な授業はあまりないかもしれない。過去のコンサルティングプロジェクトを振り返っても、使えたな、と思えるようなツールが少なからずある。完全に忘れてしまわないうちに、早く使ってみたいものである。
授業で学んだ内容のより詳しい中身は、手作り要約シートをご参照。
Proseminar for Manufacturing
担当教官:Donald Rosenberg
週替りで訪れるゲストスピーカーの講演を週一回聞くだけ、というシンプルな授業。
課題も試験も何もない。
そのかわり、単位は2単位だけ。
もともとはLFM1年生の必修科目で、彼らの長いインターン先を考える上での判断材料とネットワークを与えることが主目的の講座であるが、LFM以外にも解放されている。
前掲のOperations StrategyやLogistics Systemで学んだ考え方や分析手法が実践で使われている様子を知ることができるし、何より米国有名企業(例えばAmazon, Apple, GM, Boeingなど)の幹部の生の声を聞くことができるので、週一回1時間半を使うには十分値するコースだと思う。
<マーケティング系>
Listening to the Consumer
担当教官:Drazen Prelec
マーケティングは、半期のコースを二つ(前期・後期一つずつ)履修した。とはいえ、従来一つだったコースを二つに分けただけだそうなので、実質的には一つか。
ともすれば、ふわっとした主観的な議論になりがちなマーケティングという分野に、MITらしく分析的手法を持ち込んだとして、毎年評判の高い講座であり、前学期から履修したいと思っていた。
コース内容は至ってシンプル。半期ごとに、コアとなる分析手法が紹介されて、段階をおって学びながら、実際に自らそれらの手法を使ってチームプロジェクトを完成させる、というもの。
二つの半期コースの違いもシンプル。前半は定性的分析手法、後半は定量的分析手法を扱う。
このうち定性的分析手法を扱う秋学期前半のこのコースは、顧客インタビューの科学的実践方法を学ぶ。数字をまったく使わず、しかしながらインタビュワーの主観を極力排除した、つまり誰がやっても行き着く「答え」を顧客から引き出すためのインタビュー手法がある、というので楽しみにしていた。
が、やってみるとなかなか難しい。本当にこれで企業経営上意味のある答えを引き出すことができるのか、疑問が残った。
また、教授の話が面白くない。内容は良いことを言っているのだが、話術がダメなのか、ともかく退屈で、眠くなる。男前だし良い人なのだが、残念。実際、最初は立ち見が出るほどいた学生の多くが、これが理由で去っていった。
今期履修した中では、比較的期待はずれに終わった科目かもしれない。
Strategic Market Measurement
担当教官:Drazen Prelec
そしてこの日の夜には、Kendall駅前のパブを貸切にして、Sloan Talent Showが開催された。
このショー、昨年はMITのホールで開催されたのだが、「酒が飲めない!」という不満が観客からあったとかで、今年はパブに場所が移された。
特設のステージが設けられているとはいえ、場末感は拭いきれず、また皆がやがやしてよく聞こえない・見えないので、折角のパフォーマンスをしてくれる出演者に失礼なような気がしたが、結局は主催者側がどっち(出演者か観客か)の意向を優先するかという判断なので、仕方ない。
昨年出演した日本人同級生は今年も活躍。その才能にまた感心させられる。
以下にいくつか、会場で撮影したビデオを載せておきたい。
皆さん、お疲れ様でした。
恒例なので、簡単ながら、今学期に履修した科目について振り返っておきたい。
<オペレーション系>
Operations Strategy
担当教官:Charles Fine
ビジネススクールなんかどこも似たようなもの、という諸氏もいらっしゃるが、授業のやり方や得意分野などでやはり大なり小なり違いはあって、例えばスローンは分野でいうとファイナンス、アントレ(起業)、そしてオペレーションなどが強いといわれている。中でもオペレーションは、実際にこちらに来てみてから、充実していると感じた。研究者の知名度やその功績においてはファイナンスの方が上かもしれないが、実践的な教育においてはオペレーションの方が力が入っているかもしれない。Center for Transportation & Logisticsという専門の研究部門がスローンに隣接していたり、定量的研究でMITのエンジニアリング系および数学系の学部と連携があったり、産業界(特に製造業)とのネットワークがMIT全体で共有されていたりするあたりが、他校にはない強みだろう。
というわけで、2年生になり選択科目の自由度が増したこともあって、今学期はオペレーションの授業に一番時間を割くことにした。ただ、一番時間を割く、といっても、せいぜい6-7科目程度しか同時には履修できないので、およそ半分にあたる3科目をこの分野に宛てた。
その一つ目がこれ。どこのビジネススクールにも共通していえることがどうかはわからないが、科目名に「Strategy」と着くと、授業の内容はケース・スタディ主体の定性的な議論になる。この科目もその例に漏れず、様々な業界のオペレーション上の課題を扱ったケースを毎回取り上げて、皆で議論する、という形式。画期的な目新しさがあるわけではないが、教授による学生の議論の裁き方も手馴れているし、いくつかの理論的な主張やフレームワークも紹介されて、それなりに面白かった。例えば、事業戦略とオペレーション戦略を分け、後者を前者の下位概念として捉えてその一貫性と妥当性を評価するという視点は、基本的だが忘れられがちなポイントだろう。こうしたポイントを実例を踏まえて確認していけたことは、良かったと思う。
Logistics System
担当教官:Chris Caplice/ Yossi Sheffi
今学期に履修した中で最も難しかった科目。
履修した7科目の中で最も時間をとられたが、成績も恐らく最も悪いのではないかと思う。
内容は、とにかく定量的、分析的。
需要予測、在庫管理、物流管理の3本が柱で、前学期に履修したIntro to Operations Managementで学んだ定量的手法をより発展させて、より幅広い課題について「答え」を導き出す力を養う。
そもそもEngineering System Divisionの授業であることも影響してか、授業形式は100%講義。ケースはなし。教授がひたすらしゃべり、新しい数式・分析手法を毎回紹介してゆく。高校の数学の授業のようである。朝イチから早口の英語で記号だらけの数式を解説していくので、ちょっと理解が遅れると、脳が機能停止して眠くなってしまう。しかも教授が早口なだけでなく、履修している学生の過半数は数学の超得意なインド系の学生で、質問にポンポン答えてしまうため、展開が非常に早い。文系日本人学生には、本当に大変。
ただ、勉強にはなる。これほど実践的かつ分析的な授業はあまりないかもしれない。過去のコンサルティングプロジェクトを振り返っても、使えたな、と思えるようなツールが少なからずある。完全に忘れてしまわないうちに、早く使ってみたいものである。
授業で学んだ内容のより詳しい中身は、手作り要約シートをご参照。
Proseminar for Manufacturing
担当教官:Donald Rosenberg
週替りで訪れるゲストスピーカーの講演を週一回聞くだけ、というシンプルな授業。
課題も試験も何もない。
そのかわり、単位は2単位だけ。
もともとはLFM1年生の必修科目で、彼らの長いインターン先を考える上での判断材料とネットワークを与えることが主目的の講座であるが、LFM以外にも解放されている。
前掲のOperations StrategyやLogistics Systemで学んだ考え方や分析手法が実践で使われている様子を知ることができるし、何より米国有名企業(例えばAmazon, Apple, GM, Boeingなど)の幹部の生の声を聞くことができるので、週一回1時間半を使うには十分値するコースだと思う。
<マーケティング系>
Listening to the Consumer
担当教官:Drazen Prelec
マーケティングは、半期のコースを二つ(前期・後期一つずつ)履修した。とはいえ、従来一つだったコースを二つに分けただけだそうなので、実質的には一つか。
ともすれば、ふわっとした主観的な議論になりがちなマーケティングという分野に、MITらしく分析的手法を持ち込んだとして、毎年評判の高い講座であり、前学期から履修したいと思っていた。
コース内容は至ってシンプル。半期ごとに、コアとなる分析手法が紹介されて、段階をおって学びながら、実際に自らそれらの手法を使ってチームプロジェクトを完成させる、というもの。
二つの半期コースの違いもシンプル。前半は定性的分析手法、後半は定量的分析手法を扱う。
このうち定性的分析手法を扱う秋学期前半のこのコースは、顧客インタビューの科学的実践方法を学ぶ。数字をまったく使わず、しかしながらインタビュワーの主観を極力排除した、つまり誰がやっても行き着く「答え」を顧客から引き出すためのインタビュー手法がある、というので楽しみにしていた。
が、やってみるとなかなか難しい。本当にこれで企業経営上意味のある答えを引き出すことができるのか、疑問が残った。
また、教授の話が面白くない。内容は良いことを言っているのだが、話術がダメなのか、ともかく退屈で、眠くなる。男前だし良い人なのだが、残念。実際、最初は立ち見が出るほどいた学生の多くが、これが理由で去っていった。
今期履修した中では、比較的期待はずれに終わった科目かもしれない。
Strategic Market Measurement
担当教官:Drazen Prelec
上記科目の定量分析バージョン。
コンジョイント分析、クラスター分析などの分析手法や、アンケート質問票作成時のコツなどを学ぶ。
中心となるのは、上記科目と同様、チームプロジェクト。やはり実際に手を動かしてみるのが一番学習効果が高い。これまで聞いたことがあってもやったことのなかった分析手法を複数学び、使ってみることができたのは、今後に生きるだろう。
内容的には、前期の定性分析バージョンよりも随分面白かった。教授の退屈さは相変わらずであったが、こちらは履修してよかったと思う。
<ファイナンス系>
Advanced Corporate Finance
担当教官:Kevin Rock
前学期に履修したFinance IIで担当教官のAsquithが強く推薦したので履修。教授はシカゴ大学のビジネススクールから今学期だけ教えに来ているRock。
講義の内容は、前学期に履修したFinance IIの実践版というところ。理論的に目新しいものが多くみられるわけではないが、株式公開から資本計画、プロジェクトファイナンス、負債管理・証券化、財務リストラ、破産、という一連の流れに沿って、企業金融のテクニックを解説してゆく。一応、ほぼ毎回ケース教材を用いて授業が行われるのだが、さすがシカゴ流*、95%教授がしゃべっていた。学生も一応発言の場が与えられ、有意義な発言をした学生にはポイントが与えられるのだが、特定の気に入った学生ばかりあてる傾向があり、それ以外の学生はコールドコールされる「リスク」もほぼないので、受講していた学生の7割程度は、学期を通じて授業中に一言も発しなかったのではないかと思う。幸い、Rock教授はEntertainerで、ブラックジョークを交えながら面白おかしく語ってくれるので、退屈はしないのだが、なんというか、テレビを見ているのような受身の授業になってしまい、面白い話をきいたなあ、という気にはなるものの、果たしてどれだけ勉強になったのかはよくわからない。ともかく、ノートは一生懸命とったので、大事に整理してとっておこう。
* ビジネススクールの特徴を比較したジョークでこういうのがある「多くのビジネススクールでは、教授が教室に入ってきて『おはよう』というと、半分くらいの学生が『おはようございます』と返す。ハーバードでは、全員が笑顔で『おはようございます、○○教授!』と返す。シカゴでは学生がノートに『おはよう』と書く」 それくらい、シカゴでは教授がしゃべって学生は必死にノートをとる、ということか
<その他>
Press Relations for Management
担当教官:Phil Primack
他の科目と大きく毛色が変わるのだが、広報戦略について考える講座。ニュースの売り込み(いかにしてメディアに取り上げてもらうか)、メディアとの付き合い方、情報開示の仕方、トラブル発生時のメディア対応、などを、ロールプレイングを交えながら、ゼミ形式で議論してゆく。Sloan Fellowsの方々も多く履修されているので、実例が踏まえられていて議論がなかなか面白かった。
担当教官は、スローンおよびMITの広報戦略を支援している、Boston Globe紙の元記者。経験に基づいて教えているので、必ずしも理論的かどうかはわからないが、熱意を持って教えてくれるのは確かで、提出した課題にも一つ一つ筆を入れてきちんと返してくれる。
残念ながら議論はすべて米国での事情をベースにしているので、状況を日本に置き換えたときに必ずしも納得できない部分もあったが、いくつか行動指針となるような示唆を与えてもらったことは、非常に良かったと思う。
コンジョイント分析、クラスター分析などの分析手法や、アンケート質問票作成時のコツなどを学ぶ。
中心となるのは、上記科目と同様、チームプロジェクト。やはり実際に手を動かしてみるのが一番学習効果が高い。これまで聞いたことがあってもやったことのなかった分析手法を複数学び、使ってみることができたのは、今後に生きるだろう。
内容的には、前期の定性分析バージョンよりも随分面白かった。教授の退屈さは相変わらずであったが、こちらは履修してよかったと思う。
<ファイナンス系>
Advanced Corporate Finance
担当教官:Kevin Rock
前学期に履修したFinance IIで担当教官のAsquithが強く推薦したので履修。教授はシカゴ大学のビジネススクールから今学期だけ教えに来ているRock。
講義の内容は、前学期に履修したFinance IIの実践版というところ。理論的に目新しいものが多くみられるわけではないが、株式公開から資本計画、プロジェクトファイナンス、負債管理・証券化、財務リストラ、破産、という一連の流れに沿って、企業金融のテクニックを解説してゆく。一応、ほぼ毎回ケース教材を用いて授業が行われるのだが、さすがシカゴ流*、95%教授がしゃべっていた。学生も一応発言の場が与えられ、有意義な発言をした学生にはポイントが与えられるのだが、特定の気に入った学生ばかりあてる傾向があり、それ以外の学生はコールドコールされる「リスク」もほぼないので、受講していた学生の7割程度は、学期を通じて授業中に一言も発しなかったのではないかと思う。幸い、Rock教授はEntertainerで、ブラックジョークを交えながら面白おかしく語ってくれるので、退屈はしないのだが、なんというか、テレビを見ているのような受身の授業になってしまい、面白い話をきいたなあ、という気にはなるものの、果たしてどれだけ勉強になったのかはよくわからない。ともかく、ノートは一生懸命とったので、大事に整理してとっておこう。
* ビジネススクールの特徴を比較したジョークでこういうのがある「多くのビジネススクールでは、教授が教室に入ってきて『おはよう』というと、半分くらいの学生が『おはようございます』と返す。ハーバードでは、全員が笑顔で『おはようございます、○○教授!』と返す。シカゴでは学生がノートに『おはよう』と書く」 それくらい、シカゴでは教授がしゃべって学生は必死にノートをとる、ということか
<その他>
Press Relations for Management
担当教官:Phil Primack
他の科目と大きく毛色が変わるのだが、広報戦略について考える講座。ニュースの売り込み(いかにしてメディアに取り上げてもらうか)、メディアとの付き合い方、情報開示の仕方、トラブル発生時のメディア対応、などを、ロールプレイングを交えながら、ゼミ形式で議論してゆく。Sloan Fellowsの方々も多く履修されているので、実例が踏まえられていて議論がなかなか面白かった。
担当教官は、スローンおよびMITの広報戦略を支援している、Boston Globe紙の元記者。経験に基づいて教えているので、必ずしも理論的かどうかはわからないが、熱意を持って教えてくれるのは確かで、提出した課題にも一つ一つ筆を入れてきちんと返してくれる。
残念ながら議論はすべて米国での事情をベースにしているので、状況を日本に置き換えたときに必ずしも納得できない部分もあったが、いくつか行動指針となるような示唆を与えてもらったことは、非常に良かったと思う。
そしてこの日の夜には、Kendall駅前のパブを貸切にして、Sloan Talent Showが開催された。
このショー、昨年はMITのホールで開催されたのだが、「酒が飲めない!」という不満が観客からあったとかで、今年はパブに場所が移された。
特設のステージが設けられているとはいえ、場末感は拭いきれず、また皆がやがやしてよく聞こえない・見えないので、折角のパフォーマンスをしてくれる出演者に失礼なような気がしたが、結局は主催者側がどっち(出演者か観客か)の意向を優先するかという判断なので、仕方ない。
昨年出演した日本人同級生は今年も活躍。その才能にまた感心させられる。
以下にいくつか、会場で撮影したビデオを載せておきたい。
皆さん、お疲れ様でした。
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Shintaro
性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
ご意見、ご感想は↓まで
sloangear★gmail.com
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