「 Tanzania Trip 8 …インド洋の静かな浜辺 」
10日間のタンザニア旅行の最終地は、インド洋に臨む静かな浜辺。
Pongwe Beach Hotelという地元資本の小さなリゾートホテルである。
白い砂と青い海、それ以外に何もないが、それだけで十分贅沢。米国からアクセスの良いカリブ海の島々に訪れたときも、海の青さに感動したが、ここにはそれに加えて、過度の商業主義から離れた、素朴で上質な時間があった。
ザンジバル島は基本的に沖縄に似たサンゴ礁の島であるが、特に島の東側は海岸線から300-500mくらい沖をサンゴの岩礁が覆っていて、浜辺は遠浅で非常に穏やか。干潮時と満潮時の海岸線が大きく異なり、毎日午前中の干潮時は、部屋の前の浜辺から随分沖の方まで歩いていける。満潮時は完全に水に沈んでしまう沖合いの浅瀬で、地元の女性が海藻を採っていた。麻袋にいっぱいの海藻を頭に載せて歩く姿は、絵のようである。
澄んだ水には稚魚やヤドカリ、カニなどがいて楽しい。娘もちょっと怖がっていたが、綺麗な貝殻を拾って喜んでいた。
プールも、外資系リゾートホテルのように巨大ではなく、こぢんまりとしているが、海側のプールサイドが掛け流し式になっていて、開放感がある。
プライベート・ビーチとなっている浜辺への侵入者を防いだり、犬などの動物を追い払ったりするために、常時警備員が見張っているのだが、雰囲気を壊さないようにという配慮か、昼間はマサイ族の衣装を着た男性が巡回している。我々が見てきたマサイの人々に比べると大柄で頭の形も多少違うような気がしたので、どこの出身かと聞いてみたが、マサイ族で出稼ぎに来ている、と言い張っていた。まあそういうことにしておこう。
このホテル、出来てまだ10年にもならないとのことだが、東海岸でホテルを建てる場所を探していたオーナーが土地を購入したときは、茂みの中に古びたバンガローが一軒ぽつんと立つだけの土地だったらしく、購入価格はたったの300ドル。ライフラインは皆無の土地なので、自家発電装置を設置し、海水の浄化装置を設置し、整地をして建物を建て、徐々に今のかたちになっていったそうだ。建物のレイアウトは、サンゴの岩がごろごろする自然の景観を上手く活かして作ってある。一方で、周囲は未だにほとんど何もない土地。ホテルから車で2-3分も走ると、地元の人々が住む家が見えてくる。どこも電気は通っておらず、家も朽ちかけたようにぼろぼろである。
このホテルに代表されるように、今回の旅行で我々が見てきたアフリカは、アフリカの中の非常に安全で恵まれた環境の場所だけであり、これを見ただけではアフリカを語る資格はないだろう。それでもやはり、実際にその場所に行き、舞台装置の真ん中に自分を置いてみると、自分が知らなかった世界に驚かされ、感動する。アフリカ最初の旅行としてはそうした発見が多く、トラブルも少なく、非常に良かったのではないかと思っている。これで5年後に娘の記憶の片隅に何か残っていれば言うことはないのだが・・・、まあきっと忘れてるんだろうなあ。
Pongwe Beach Hotelという地元資本の小さなリゾートホテルである。
白い砂と青い海、それ以外に何もないが、それだけで十分贅沢。米国からアクセスの良いカリブ海の島々に訪れたときも、海の青さに感動したが、ここにはそれに加えて、過度の商業主義から離れた、素朴で上質な時間があった。
ザンジバル島は基本的に沖縄に似たサンゴ礁の島であるが、特に島の東側は海岸線から300-500mくらい沖をサンゴの岩礁が覆っていて、浜辺は遠浅で非常に穏やか。干潮時と満潮時の海岸線が大きく異なり、毎日午前中の干潮時は、部屋の前の浜辺から随分沖の方まで歩いていける。満潮時は完全に水に沈んでしまう沖合いの浅瀬で、地元の女性が海藻を採っていた。麻袋にいっぱいの海藻を頭に載せて歩く姿は、絵のようである。
澄んだ水には稚魚やヤドカリ、カニなどがいて楽しい。娘もちょっと怖がっていたが、綺麗な貝殻を拾って喜んでいた。
プールも、外資系リゾートホテルのように巨大ではなく、こぢんまりとしているが、海側のプールサイドが掛け流し式になっていて、開放感がある。
プライベート・ビーチとなっている浜辺への侵入者を防いだり、犬などの動物を追い払ったりするために、常時警備員が見張っているのだが、雰囲気を壊さないようにという配慮か、昼間はマサイ族の衣装を着た男性が巡回している。我々が見てきたマサイの人々に比べると大柄で頭の形も多少違うような気がしたので、どこの出身かと聞いてみたが、マサイ族で出稼ぎに来ている、と言い張っていた。まあそういうことにしておこう。
このホテル、出来てまだ10年にもならないとのことだが、東海岸でホテルを建てる場所を探していたオーナーが土地を購入したときは、茂みの中に古びたバンガローが一軒ぽつんと立つだけの土地だったらしく、購入価格はたったの300ドル。ライフラインは皆無の土地なので、自家発電装置を設置し、海水の浄化装置を設置し、整地をして建物を建て、徐々に今のかたちになっていったそうだ。建物のレイアウトは、サンゴの岩がごろごろする自然の景観を上手く活かして作ってある。一方で、周囲は未だにほとんど何もない土地。ホテルから車で2-3分も走ると、地元の人々が住む家が見えてくる。どこも電気は通っておらず、家も朽ちかけたようにぼろぼろである。
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性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
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世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
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