「 Paintball …言うは易し、行うは難し 」
Paintballというので遊んできた。
グループに分かれて空気銃で打ち合う戦争ゴッコのような遊びで、米国では競技団体もいくつかある、それなりに市民権を得た「スポーツ」のようである。具体的にどんなことをするのかは、会の主催者の一人である同級生のブログに詳しいので、そちらに譲るが、色々な意味で面白い経験だった。
まず、空気銃とはいえ、分別のつく大人になって、生身の人間を銃で撃つ、というのは、あまりない(というか個人的には全然ない)経験であり、妙な感じだった。競技なので、誰かを撃って当たると楽しいし、誰かに打たれると悔しい。が、考えてみると、誰か個人に飛び道具を当ててやっつける団体競技というのは、他にない気がする。
また、当たると結構痛い。特に至近距離でやられると、くっきりとアザができる。それを知っているのに、一生懸命相手に弾を当てて、それがちょっと嬉しかったりするのだから、かなり精神的にはヘンなゲームである。
そして何より、ふと、これが本当の戦場だったら、と思うと、結構ゾッとする。映画やテレビゲームでみるように戦場の全体像は見通せず、敵がどこに何人いるのか、なかなか把握できない。気を抜くと思わぬ方向から弾が飛んできて、簡単に足を打ちぬかれる。味方同士のコミュニケーションも取り難く、援護を頼んで前進すると、間違って後ろから撃たれたりする。塹壕に隠れていても、じりじりとした蒸し暑さや視界の悪さ、緊張感、不安などで、じっとしていること自体がかなりの忍耐力と持久力を要する。実際の戦場には、これに死の恐怖が加わるわけである。気がおかしくなる兵士が時々現れるのも無理はない、と思った。
我々現代の日本人は、よく言われるように平和ボケしているのかもしれない。お隣の韓国のように徴兵制をしいて軍事訓練を施せば、若者はもうちょっとピリっとするのかもしれない。それでも、戦場の恐怖は、そうした教育目的で体験するにはあまりにも辛く、非人間的なものなのではないか。
腕に出来た複数のアザを気にするとともに、普段はあまり気にしないそんな反戦思想的な思いに囚われた一日であった。
グループに分かれて空気銃で打ち合う戦争ゴッコのような遊びで、米国では競技団体もいくつかある、それなりに市民権を得た「スポーツ」のようである。具体的にどんなことをするのかは、会の主催者の一人である同級生のブログに詳しいので、そちらに譲るが、色々な意味で面白い経験だった。
まず、空気銃とはいえ、分別のつく大人になって、生身の人間を銃で撃つ、というのは、あまりない(というか個人的には全然ない)経験であり、妙な感じだった。競技なので、誰かを撃って当たると楽しいし、誰かに打たれると悔しい。が、考えてみると、誰か個人に飛び道具を当ててやっつける団体競技というのは、他にない気がする。
また、当たると結構痛い。特に至近距離でやられると、くっきりとアザができる。それを知っているのに、一生懸命相手に弾を当てて、それがちょっと嬉しかったりするのだから、かなり精神的にはヘンなゲームである。
そして何より、ふと、これが本当の戦場だったら、と思うと、結構ゾッとする。映画やテレビゲームでみるように戦場の全体像は見通せず、敵がどこに何人いるのか、なかなか把握できない。気を抜くと思わぬ方向から弾が飛んできて、簡単に足を打ちぬかれる。味方同士のコミュニケーションも取り難く、援護を頼んで前進すると、間違って後ろから撃たれたりする。塹壕に隠れていても、じりじりとした蒸し暑さや視界の悪さ、緊張感、不安などで、じっとしていること自体がかなりの忍耐力と持久力を要する。実際の戦場には、これに死の恐怖が加わるわけである。気がおかしくなる兵士が時々現れるのも無理はない、と思った。
我々現代の日本人は、よく言われるように平和ボケしているのかもしれない。お隣の韓国のように徴兵制をしいて軍事訓練を施せば、若者はもうちょっとピリっとするのかもしれない。それでも、戦場の恐怖は、そうした教育目的で体験するにはあまりにも辛く、非人間的なものなのではないか。
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性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
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世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
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