「 Ann Moore ...ママの言うことを聞きなさい 」
Dean's Innovative Leader Seriesのゲストとして、今回はTime社会長兼CEOのAnn Mooreが来校した。3月の記事でも紹介したLouis Gerstnerと同じく、彼女も残念ながらスローンではなくハーバード・ビジネス・スクールを卒業しているが(1978年)、彼女の夫がMIT卒業生ということで、かろうじて縁はあるらしい。
世界の女性ビジネス・リーダーを代表する存在として紹介される彼女であるが、さすがベテランだけあって自らのユニークなポジションを活かす方法を熟知している様子。今日の講演でも、「これから話すことはママからのアドバイスだと思って聞きなさい」という一言で、会場のトーンをセットした。
CEOの仕事って・・・
①方向性を示すこと(set direction)
②複雑な状況、経営課題をシンプルに捉え、簡潔な答えを示すこと(make complication simple)
③そして正しい企業文化を醸成すること(create right culture)
の3つ。曰く、「そんなに難しい仕事じゃないのよ」
CEOに必要な3つのツール
前述の3つを実行する上で必要なものがまた3つあるという。
①信頼(trust) …曰く、"Trust is a powerful tool. With trust, we can work through disagreement"
②チーム ...優秀な人材を集めてチームを作ることが成否を決するという。できれば多様な人材を集めることが望ましい。但し、誤解してはいけないのは、「多様な人材」とは性別や人種のことを必ずしもさしているのではなく、問題解決におけるモノの考え方の多様性こそが重要。
③自己批判能力(self awareness) ...これがないと成長しない。企業と同じく、経営者も持続的に成長しなければならない。
正直に言うと・・・
①"I wouldn't want to be CEO any ealier" ...雑誌が好きで、どうすれば自分が良いと思う雑誌がより多くの人に読まれ、より多くの人が読みたいと思う雑誌とは何かを考え続け、新しい雑誌を作り続けてきたら、CEOになっただけ。ただ、(彼女がCEOに就任した)2002年より早くCEOになっていたら、CEOの仕事の何たるかをみて学ぶ機会も十分にもてなかったし、前述の3つのツールを十分に養うこともできなかっただろうから、そういう意味では結果的にちょうど良いタイミングだった。早くステップアップすることばかりに焦らず、本当にやりたいことが何かを考えるべき("Forget clock. Follow your compass instead")。
②"It's just a time management challenge" ...とにかく、時間がない。恐ろしい数のe-mailが舞い込み、電話が入り、ミーティングがびっしり詰まっている。そんな中で本当に大切なものを見極めて時間を有効に配分すること、そして忙殺される環境から時々意識的に身を離して冷静に考えることがカギ。パーティーの最中に、バルコニーで頭を冷やすのと同じ。バルコニーに出る勇気が大切。
そして・・・
自分に忠告・反論してくれる人を大切にすること。
曰く、"Babies learn from repetition. Adults learn from feedback"。
そして曰く、"If you have 10 people around you and one tells you a truth, fire the other nine!"。
年寄りの昔話は最小限に抑え、聴衆を考えてそのレベルと関心に合ったアドバイスに話の内容を絞り込む。
講演のあり方にもProfessionalismを感じさせられた。
世界の女性ビジネス・リーダーを代表する存在として紹介される彼女であるが、さすがベテランだけあって自らのユニークなポジションを活かす方法を熟知している様子。今日の講演でも、「これから話すことはママからのアドバイスだと思って聞きなさい」という一言で、会場のトーンをセットした。
CEOの仕事って・・・
①方向性を示すこと(set direction)
②複雑な状況、経営課題をシンプルに捉え、簡潔な答えを示すこと(make complication simple)
③そして正しい企業文化を醸成すること(create right culture)
の3つ。曰く、「そんなに難しい仕事じゃないのよ」
CEOに必要な3つのツール
前述の3つを実行する上で必要なものがまた3つあるという。
①信頼(trust) …曰く、"Trust is a powerful tool. With trust, we can work through disagreement"
②チーム ...優秀な人材を集めてチームを作ることが成否を決するという。できれば多様な人材を集めることが望ましい。但し、誤解してはいけないのは、「多様な人材」とは性別や人種のことを必ずしもさしているのではなく、問題解決におけるモノの考え方の多様性こそが重要。
③自己批判能力(self awareness) ...これがないと成長しない。企業と同じく、経営者も持続的に成長しなければならない。
正直に言うと・・・
①"I wouldn't want to be CEO any ealier" ...雑誌が好きで、どうすれば自分が良いと思う雑誌がより多くの人に読まれ、より多くの人が読みたいと思う雑誌とは何かを考え続け、新しい雑誌を作り続けてきたら、CEOになっただけ。ただ、(彼女がCEOに就任した)2002年より早くCEOになっていたら、CEOの仕事の何たるかをみて学ぶ機会も十分にもてなかったし、前述の3つのツールを十分に養うこともできなかっただろうから、そういう意味では結果的にちょうど良いタイミングだった。早くステップアップすることばかりに焦らず、本当にやりたいことが何かを考えるべき("Forget clock. Follow your compass instead")。
②"It's just a time management challenge" ...とにかく、時間がない。恐ろしい数のe-mailが舞い込み、電話が入り、ミーティングがびっしり詰まっている。そんな中で本当に大切なものを見極めて時間を有効に配分すること、そして忙殺される環境から時々意識的に身を離して冷静に考えることがカギ。パーティーの最中に、バルコニーで頭を冷やすのと同じ。バルコニーに出る勇気が大切。
そして・・・
自分に忠告・反論してくれる人を大切にすること。
曰く、"Babies learn from repetition. Adults learn from feedback"。
そして曰く、"If you have 10 people around you and one tells you a truth, fire the other nine!"。
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講演のあり方にもProfessionalismを感じさせられた。
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男性
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経営コンサルタント
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世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
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