「 Graduation Sales/ Alumni Reunion Sales ...体力勝負 」
イタリア旅行からボストンに戻り、まだ時差ぼけが治り切らないが、6月6日、MITはCemmencement Day(卒業式の日)を迎える。HarvardやBoston Universityのような大規模校は、学部ごとに場所や日をかえて卒業式を行うが、学部と院をあわせて一学年2,000人足らずと比較的小規模なMITは、全卒業生合同で式典を行う。朝から始まって正午過ぎまで、大変な長丁場である。
そして私もこの日は朝から大忙し。
SloanGearの卒業式向け売り出しのためである。
自分を含めて10人いるメンバーのほとんどはインターンや旅行でボストンを離れており、残っているのはサッカーの練習で足の靭帯を切ってしまったメキシコ人のR君だけ。他のメンバーの友人や、私の友人J君などにヘルプに入ってもらって、なんとか準備を整える。特に大量に仕入れた商品を、私の寮の地下倉庫からセールスの会場まで運ぶのが一苦労。我が家のステーションワゴンの後部座席を倒して荷物を積み込んだが、それでも2往復しなければならないボリュームであった。帰りはこれが減っていてくれることを祈るばかりだ。
卒業式は全校合同で行われるものの、その後のパーティーはスクールなどに分かれて学校のあちらこちらで開かれる。スローンは、いつもC-Functionを行うWalker Memorialの裏にある芝生の広場にテントを張って、立食形式で食事と飲み物が振舞われた。我々は、そのテントの一角に場所を借りて、この日のためにデザイン・仕入れをしたスローン・グッズを売る。Tシャツ、パーカーなどの定番アパレルのほか、写真立てやマグカップなどの小物、さらにはMITのマスコットであるビーバーのぬいぐるみなど、品目数は40ほどにのぼる。価格を覚えるだけでも大変だが、アパレルはサイズや色の展開もあり、「素人」にはなかなか手に負えない。そして、大変ありがたいことだが、そうしたこちらの事情とは無関係に、13時ごろから卒業生とその家族、つまり我々のお客さんが、どんどん店にきてくれた。最初はぱらぱらであったが、そのうちそれが洪水のようになり、売り場は大混乱。金銭事故を防ぐために会計はメキシコ人のR君に任せる、などのオペレーションを決めていたが、それどころではなくなってくる。今思えば明らかにオペレーション上の準備不足であるが、何がどれだけ売れたか、捕捉できなくなっていった。娘二人を連れて、妻も応援に来てくれたが、マスコットとして期待された我が娘も、あまりの人ごみに完全に引いてしまい、かわいそうであった。嵐のような3時間があっという間に過ぎて、4時ごろ、パーティーの終了とともにセールスも終了。この間、飲まず食わず、トイレも行けず、立ちっぱなしの動きっぱなしである。パーティーの残り物のサンドウィッチとコーラで一息ついたが、セールスとは体力勝負である、というのを痛感した。
さらに、この日の営業はこれで終わりではない。
場所をスローンの前の広場に移して、今度は夕方18時から、OB向けのパーティーが開かれる。約400人ほどの卒業生が招待されているとかで、我々も学校サイドから出店を求められていた。
サイズや色が不ぞろいになってしまった商品を箱に積め直し、車でまたピストン輸送をして、次の営業の準備。
あっという間に18時になり、営業開始。
昼の営業は、「これが最後の機会」という学生側のある種の強迫観念と、「両親」という財源を得て、皆財布の紐がかなり緩かったが、夜のパーティーはそれほどでもなく、ひやかしは時々来るものの、思ったほど売れず、従って忙しくもない。途中から、日本人同級生のYU君も助っ人に来てくれたのだが、多少手持ち無沙汰で逆に申し訳ないほどだった。
ところが、この日のボストンは例外的に気温が低く、夜になってさらに冷え込みが強まると、何か上に着るものを求めて、客足が増えていった。生憎Tシャツなどはなかなか売れなかったが、単価の高いトレーナー、パーカー類がとぶように売れ、売上に貢献してくれた。
また、明くる土曜日もスローンのOB向けのイベントがあり、これに向けても営業を要請される。
これは校舎内での販売であり、空調のきいたところで快適に仕事が出来ること、また「売りっぱなし」の前日の経験から陳列やその他のオペレーションが改善されていたことなどから、スムーズな営業ができた。
前日とはうってかわって、この日は30℃を越える猛暑。
Tシャツや帽子、サンバイザーが良く売れた。
特に今回新作したヴィンテージ風(古着風)のTシャツは、アンティークなデザインと生地の風合いがうけて、完売となった。
2日の営業で、売上は総額7千ドルほど。
多くの人の助けを得て、一年でも有数の「特需」を、例年並みの営業成績で終えることができた。
いやー、疲れた疲れた。
そして私もこの日は朝から大忙し。
SloanGearの卒業式向け売り出しのためである。
自分を含めて10人いるメンバーのほとんどはインターンや旅行でボストンを離れており、残っているのはサッカーの練習で足の靭帯を切ってしまったメキシコ人のR君だけ。他のメンバーの友人や、私の友人J君などにヘルプに入ってもらって、なんとか準備を整える。特に大量に仕入れた商品を、私の寮の地下倉庫からセールスの会場まで運ぶのが一苦労。我が家のステーションワゴンの後部座席を倒して荷物を積み込んだが、それでも2往復しなければならないボリュームであった。帰りはこれが減っていてくれることを祈るばかりだ。
卒業式は全校合同で行われるものの、その後のパーティーはスクールなどに分かれて学校のあちらこちらで開かれる。スローンは、いつもC-Functionを行うWalker Memorialの裏にある芝生の広場にテントを張って、立食形式で食事と飲み物が振舞われた。我々は、そのテントの一角に場所を借りて、この日のためにデザイン・仕入れをしたスローン・グッズを売る。Tシャツ、パーカーなどの定番アパレルのほか、写真立てやマグカップなどの小物、さらにはMITのマスコットであるビーバーのぬいぐるみなど、品目数は40ほどにのぼる。価格を覚えるだけでも大変だが、アパレルはサイズや色の展開もあり、「素人」にはなかなか手に負えない。そして、大変ありがたいことだが、そうしたこちらの事情とは無関係に、13時ごろから卒業生とその家族、つまり我々のお客さんが、どんどん店にきてくれた。最初はぱらぱらであったが、そのうちそれが洪水のようになり、売り場は大混乱。金銭事故を防ぐために会計はメキシコ人のR君に任せる、などのオペレーションを決めていたが、それどころではなくなってくる。今思えば明らかにオペレーション上の準備不足であるが、何がどれだけ売れたか、捕捉できなくなっていった。娘二人を連れて、妻も応援に来てくれたが、マスコットとして期待された我が娘も、あまりの人ごみに完全に引いてしまい、かわいそうであった。嵐のような3時間があっという間に過ぎて、4時ごろ、パーティーの終了とともにセールスも終了。この間、飲まず食わず、トイレも行けず、立ちっぱなしの動きっぱなしである。パーティーの残り物のサンドウィッチとコーラで一息ついたが、セールスとは体力勝負である、というのを痛感した。
さらに、この日の営業はこれで終わりではない。
場所をスローンの前の広場に移して、今度は夕方18時から、OB向けのパーティーが開かれる。約400人ほどの卒業生が招待されているとかで、我々も学校サイドから出店を求められていた。
サイズや色が不ぞろいになってしまった商品を箱に積め直し、車でまたピストン輸送をして、次の営業の準備。
あっという間に18時になり、営業開始。
昼の営業は、「これが最後の機会」という学生側のある種の強迫観念と、「両親」という財源を得て、皆財布の紐がかなり緩かったが、夜のパーティーはそれほどでもなく、ひやかしは時々来るものの、思ったほど売れず、従って忙しくもない。途中から、日本人同級生のYU君も助っ人に来てくれたのだが、多少手持ち無沙汰で逆に申し訳ないほどだった。
ところが、この日のボストンは例外的に気温が低く、夜になってさらに冷え込みが強まると、何か上に着るものを求めて、客足が増えていった。生憎Tシャツなどはなかなか売れなかったが、単価の高いトレーナー、パーカー類がとぶように売れ、売上に貢献してくれた。
また、明くる土曜日もスローンのOB向けのイベントがあり、これに向けても営業を要請される。
これは校舎内での販売であり、空調のきいたところで快適に仕事が出来ること、また「売りっぱなし」の前日の経験から陳列やその他のオペレーションが改善されていたことなどから、スムーズな営業ができた。
前日とはうってかわって、この日は30℃を越える猛暑。
Tシャツや帽子、サンバイザーが良く売れた。
特に今回新作したヴィンテージ風(古着風)のTシャツは、アンティークなデザインと生地の風合いがうけて、完売となった。
2日の営業で、売上は総額7千ドルほど。
多くの人の助けを得て、一年でも有数の「特需」を、例年並みの営業成績で終えることができた。
いやー、疲れた疲れた。
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Shintaro
性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
ご意見、ご感想は↓まで
sloangear★gmail.com
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