「 Heavy snow ...恐るべしボストン、恐るべし米国車 」
今年一番の大雪が降った。
なかなか貴重な経験ができた。
もう勘弁して欲しいが…。
朝から曇り空で気温は氷点下だったが、それでも午前中は空から降るものもなく、娘の出生証明書をもらいに市役所まで自転車で行ったほどだった。
それが午後から一転。昼食を終えて外を見ると、あっという間に一面銀世界に変わっていた。
雪は勢いを増し、静かに振り続ける。
13時半からチームメートとミーティングがあったので出かけなければならなかったが、自宅とスローンの校舎を結ぶシャトルバスの運行がどうなるか見えなかったので、自らのクルマで出かけた。
スウェーデン製の四輪駆動車は、こういうときに信頼できるのが良い。雪を踏みしめつつ、学校に向かう。
無事学校に着いたが、14時には教員、学生とも全校退避するよう大学当局からお達しが出るなど、皆そわそわしている。15時を過ぎ、私も帰ることを考えたが、Charles川沿いのMemorial Driveは早退者の車で渋滞を始めていた。
ところで今日の早朝、日本ではサッカークラブW杯の準決勝戦として、浦和レッズ VS ACミランの試合が行われていた。そしてこれをソニーのLocation Free(ロケフリ)を持つ日本人同級生のYA君が録画してくれていたのを、16時くらいから同君の自宅で拝見する、という約束をしていた。
サッカーの試合を一本見て2時間、それくらいすれば状況も落ち着いているだろう、と、約束どおり同君宅にお邪魔することにした。
YA君宅はスローンの校舎から歩いて10分弱の距離。気温が低く、足元も悪いので、同じ日本人同級生のNT君を乗せてクルマで行くことにした。
ところが。
大通りに出ると、クルマが動かない。徒歩10分の距離を、クルマで1時間経っても着かない。
結局、馬鹿みたいだがスローンまで戻り、車を置いて、雪の中を歩いていくことにした。そこまでしてサッカーが見たいか、という指摘もありそうだが、みたかったのだ。
雪を踏み分け進んでいくと、自分たちが加わっていた車列の前方にあった車を追い抜いた。どうやら、あのまま車中に居続けるよりは早かったようだ。
試合は、1対0でACミランが勝利、浦和レッズは番狂わせを演じるには至らなかったが、緊張感のある展開で、それなりに楽しんだ。
そして18時過ぎ、YA君宅を失礼し、スローンまで戻る。
路肩に停めたクルマは雪だるまになっていた。
ドアや窓ガラスの周りの雪を除き、足回りの雪を蹴散らして出口を作り、エンジンを吹かして脱出。流石にパワーがある。凍りついた雪も、デフロスターですぐに溶ける。
恐る恐る表通りに出ると、交通量はあったが、比較的流れていた。少なくとも2時間前よりはマシであった。
この分なら、ある程度の渋滞を覚悟したとしても、30分くらいでは帰れるだろう、と期待をもった。
ところが(今日二回目)。
スローンからみて、自宅は西にある。Charles川沿い以外には、西にまっすぐ進む通りがないので、北西に進みつつ、どこかで左折しなければならない。
しかし、これができない。
混雑回避のため一部道路は進入禁止となっており、一部道路は左折を試みる車で交差点が膨れ上がっていた。
仕方なく、まっすぐ北西に進み続け、北から迂回して自宅に戻ることにした。
が、このルートも自宅まで歩けば10分ほどの距離のところで渋滞。傾斜になったところで停止してしまい、滑って登れない車が原因だったようだ。このほかにもエンジントラブルで動かなくなった車、スリップして雪山に突っ込み動けなくなった車などもあり、雪道に放置されている。皆、フォードやシボレー、要するにアメ車である。
永遠に思える時間を費やしてこの道を抜けると、今度は交差点でフォードのSUVが立ち往生、ドライバーと思われる夫婦がダンボールの切れ端に"HELP"と書いて掲げている。勘弁して欲しい。
なんとかかんとか自宅に到着したとき、時計の針は21時を回っていた。
恐るべし、ボストンの大雪。これから大雪の予報のときには動かないに限る。
そして恐るべし米国車。気象条件の厳しいところでは、絶対に買うべきではない。生死に関わる。
そんなことを学んだ、そして疲れた一日であった。
なかなか貴重な経験ができた。
もう勘弁して欲しいが…。
朝から曇り空で気温は氷点下だったが、それでも午前中は空から降るものもなく、娘の出生証明書をもらいに市役所まで自転車で行ったほどだった。
それが午後から一転。昼食を終えて外を見ると、あっという間に一面銀世界に変わっていた。
雪は勢いを増し、静かに振り続ける。
13時半からチームメートとミーティングがあったので出かけなければならなかったが、自宅とスローンの校舎を結ぶシャトルバスの運行がどうなるか見えなかったので、自らのクルマで出かけた。
スウェーデン製の四輪駆動車は、こういうときに信頼できるのが良い。雪を踏みしめつつ、学校に向かう。
無事学校に着いたが、14時には教員、学生とも全校退避するよう大学当局からお達しが出るなど、皆そわそわしている。15時を過ぎ、私も帰ることを考えたが、Charles川沿いのMemorial Driveは早退者の車で渋滞を始めていた。
ところで今日の早朝、日本ではサッカークラブW杯の準決勝戦として、浦和レッズ VS ACミランの試合が行われていた。そしてこれをソニーのLocation Free(ロケフリ)を持つ日本人同級生のYA君が録画してくれていたのを、16時くらいから同君の自宅で拝見する、という約束をしていた。
サッカーの試合を一本見て2時間、それくらいすれば状況も落ち着いているだろう、と、約束どおり同君宅にお邪魔することにした。
YA君宅はスローンの校舎から歩いて10分弱の距離。気温が低く、足元も悪いので、同じ日本人同級生のNT君を乗せてクルマで行くことにした。
ところが。
大通りに出ると、クルマが動かない。徒歩10分の距離を、クルマで1時間経っても着かない。
結局、馬鹿みたいだがスローンまで戻り、車を置いて、雪の中を歩いていくことにした。そこまでしてサッカーが見たいか、という指摘もありそうだが、みたかったのだ。
雪を踏み分け進んでいくと、自分たちが加わっていた車列の前方にあった車を追い抜いた。どうやら、あのまま車中に居続けるよりは早かったようだ。
試合は、1対0でACミランが勝利、浦和レッズは番狂わせを演じるには至らなかったが、緊張感のある展開で、それなりに楽しんだ。
そして18時過ぎ、YA君宅を失礼し、スローンまで戻る。
路肩に停めたクルマは雪だるまになっていた。
ドアや窓ガラスの周りの雪を除き、足回りの雪を蹴散らして出口を作り、エンジンを吹かして脱出。流石にパワーがある。凍りついた雪も、デフロスターですぐに溶ける。
恐る恐る表通りに出ると、交通量はあったが、比較的流れていた。少なくとも2時間前よりはマシであった。
この分なら、ある程度の渋滞を覚悟したとしても、30分くらいでは帰れるだろう、と期待をもった。
ところが(今日二回目)。
スローンからみて、自宅は西にある。Charles川沿い以外には、西にまっすぐ進む通りがないので、北西に進みつつ、どこかで左折しなければならない。
しかし、これができない。
混雑回避のため一部道路は進入禁止となっており、一部道路は左折を試みる車で交差点が膨れ上がっていた。
仕方なく、まっすぐ北西に進み続け、北から迂回して自宅に戻ることにした。
が、このルートも自宅まで歩けば10分ほどの距離のところで渋滞。傾斜になったところで停止してしまい、滑って登れない車が原因だったようだ。このほかにもエンジントラブルで動かなくなった車、スリップして雪山に突っ込み動けなくなった車などもあり、雪道に放置されている。皆、フォードやシボレー、要するにアメ車である。
永遠に思える時間を費やしてこの道を抜けると、今度は交差点でフォードのSUVが立ち往生、ドライバーと思われる夫婦がダンボールの切れ端に"HELP"と書いて掲げている。勘弁して欲しい。
なんとかかんとか自宅に到着したとき、時計の針は21時を回っていた。
恐るべし、ボストンの大雪。これから大雪の予報のときには動かないに限る。
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そんなことを学んだ、そして疲れた一日であった。
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Shintaro
性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
ご意見、ご感想は↓まで
sloangear★gmail.com
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