娘が、突然39度を越える高熱を出した。
普段あまり焦ったり、何かを真剣に心配したりしない方だが、こればかりは焦ったし、心配で震えそうになった。幸い、大事に至らずにすんだが。
昨日午後、授業が終わり図書館で勉強していると、突然妻から電話が入った。
もうすぐ2歳になる娘がぐったりしているので熱を測ってみたら、39度近くあるという。
慌てて荷物をまとめ、自転車をとばして自宅に帰ってみると、確かに彼女は虚ろな表情で妻に寄り掛かっていた。MIT Medical(大学附属の病院)小児科の診療時間ぎりぎりだったが、電話をしたら救急でみてやるからすぐにつれて来い、とのこと。さっそく車のキーをとり、家族で病院に向かう。
病院につくと、若干の待ち時間で診察してくれた。
熱を測り、脈をとり、血中酸素?を測る。高熱で弱っている以外は今のところ問題がないが、このまま39度以上の高熱が続くと消化器系を初めとして影響が出てくる恐れがあるとのことで、解熱のための薬を与える。液状の薬を口からスポイトで投与。嫌がって、ほとんど吐いてしまったが、多少は摂取できたか。
投与したのと同じ薬をもらって帰宅。依然としてぐったりしているが、薬を投与しながら様子を見るしかない。
暫くは39度の熱が続いていたが、夜中になると熱は下がり始めた。
そして朝、熱は37度台にまで下がり、娘の顔にも生気が戻る。
大事に至らずに何よりだったが、帰宅して娘の表情をみたときは、涙が出そうだった。虚ろな目で、うっすらと笑みを浮かべていたのだ。まるで、心配しないでいいよ、と気丈に言っているように・・・。これまでたいした病気もしたことがなかったこともあり、本当に焦った。
今度このようなことがあれば、もう少し落ち着いていられるだろうが、望むらくは、もう二度とこんなことがなければと思う。
ちなみに、薬だが、この手の薬となると米国では何でもTylenolだと聞いたことがあった。
そして案の定ここでも出てきたのはTylenol。
薬の剤形こそ小児用にシロップを加えて液体にしてあるが、TylenolはTylenol、100年以上前の薬である。人間の病気が進化していないからかもしれないが、これだけ薬の研究が進みながら、この領域(解熱、感冒)のfirst choiceがこれだけの間変わっていないというのも驚きである。空腹でも飲めるのがそんなにいいのか、致死性の低い病気(=風邪)については薬の研究が進まないのか・・・。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
ご意見、ご感想は↓まで
sloangear★gmail.com
★をアットマークに書き換えてください