「 West Massachusetts Trip ...晩秋の景色 」
秋学期の毎月一回月曜日お休みシリーズ第二弾として、11月10日は休日。
そこで日曜日から一泊で、マサチューセッツ州の西部にあるBerkshire地方を車で回ってきた。
地図でみると横長の長方形のような形をしているマサチューセッツ州は、ボストンを中心とする東部の海岸地域と、ニューヨーク州やバーモント州との州境に近い西部内陸地域とでは、自然の景観や人々の暮らし方が大きく異なる。中でもBerkshire地方は、山や森、湖などに覆われた自然豊かなリゾート地で、多くの芸術家をひきつけてきた場所でもある。既に紅葉の時期は過ぎてしまったが、一面が雪に覆われる前に、落葉した木々の間を美術館などに立ち寄りながらドライブするのも面白いかな、と期待して旅立った。
夏場はタングルウッド音楽祭が開かれることで有名なこの地方であるが、音楽だけでなく絵画についても見るべきところが多い。まあそれほどヘビーな絵画鑑賞家でもないし、家族連れということもあって、我々が訪れたのは2箇所だけ。
一つはThe Eric Carle Museum of Picture Book Art。Eric Carleは、我が家の娘も大好きな「はらペコあおむし」などの作品で知られる絵本作家・イラストレーターである。何もないところにポツンとある美術館だが、Eric Carleの作品を展示してあるだけでなく、併設された図書室で彼の著作をはじめとする絵本を読んだり、アトリエで製作活動に取り組んだりすることができ、子連れならついつい長居してしまうコンテンツになっている。シンプルなつくりの建物からは周りの自然が一望でき、大人でも居心地良く過ごすことができる。
訪れたときには日曜日というのに入場者は家族連れ10組もおらず、とても入場料や物販収入(ショップでは版画や絵本を豊富に取り揃えている)だけで成り立つと思えないが、入り口近くの壁には寄付者のリストが・・・。企業ではなく個人の寄付や支援でこういう施設が成り立つというのは、米国の素晴らしい点の一つであろう(まあそれだけ所得格差が大きく、金持ちはトンデモなく金持ちだ、ということなのだが、それでも日本人だとなかなかここまで寄付できないように思う)。
もう一つは、恐らくこの地方で最も有名な、Norman Rockwell美術館。彼が晩年を過ごしたBerkshire地方のStockbridgeの街なみを描いた作品や、歴代大統領のイラスト、雑誌の表紙にあてた作品などが、彼のアトリエの隣に建てられた瀟洒な建物に保存、展示されている。
展示された絵やポスターももちろん素晴らしいのだが、それ以上にこの美術館とアトリエの置かれた場所の素晴らしさが印象に残った。見晴らしの良い丘の上の土地が選ばれており、窓を大きくとった山小屋風のアトリエからは、Berkshireの清清しい自然が堪能できるようになっている。創作活動というのはこういう場所でやりたいものだ、と勝手に納得してしまう。
ちなみにこの美術館には、近畿日本ツーリストかどこかの催行による日本人ツアー客も訪れていた。渋いツアーもあるものである。
宿泊したのは、Rockwellも住んだStockbridgeのホテルRed Lion Inn。18世紀の駅馬車時代の宿に始まる老舗で、タングルウッドに小澤征爾を訪ねられた際に今の天皇・皇后両陛下がご宿泊(もしくはご休憩)されたこともあるらしい(写真が飾ってあった)。建物は古いがしっかりメンテナンスされており、サービスも行き届いていて、素晴らしいホテルであった。この地方を訪れることがあれば、是非オススメしたい。
二日目は、ニューヨーク州との州境に沿って南北に長いBerkshire地方を南から北へ縦断し、自然と風景を楽しむ。何か特別なものがあるわけではないのだが、本当に絵になる風景が惜しげもなく車窓を流れてゆく。心が洗われる思いがした。
ボストンの近場でも、まだまだ見るべき場所は多いということを再認識させられた旅であった。
そこで日曜日から一泊で、マサチューセッツ州の西部にあるBerkshire地方を車で回ってきた。
地図でみると横長の長方形のような形をしているマサチューセッツ州は、ボストンを中心とする東部の海岸地域と、ニューヨーク州やバーモント州との州境に近い西部内陸地域とでは、自然の景観や人々の暮らし方が大きく異なる。中でもBerkshire地方は、山や森、湖などに覆われた自然豊かなリゾート地で、多くの芸術家をひきつけてきた場所でもある。既に紅葉の時期は過ぎてしまったが、一面が雪に覆われる前に、落葉した木々の間を美術館などに立ち寄りながらドライブするのも面白いかな、と期待して旅立った。
夏場はタングルウッド音楽祭が開かれることで有名なこの地方であるが、音楽だけでなく絵画についても見るべきところが多い。まあそれほどヘビーな絵画鑑賞家でもないし、家族連れということもあって、我々が訪れたのは2箇所だけ。
一つはThe Eric Carle Museum of Picture Book Art。Eric Carleは、我が家の娘も大好きな「はらペコあおむし」などの作品で知られる絵本作家・イラストレーターである。何もないところにポツンとある美術館だが、Eric Carleの作品を展示してあるだけでなく、併設された図書室で彼の著作をはじめとする絵本を読んだり、アトリエで製作活動に取り組んだりすることができ、子連れならついつい長居してしまうコンテンツになっている。シンプルなつくりの建物からは周りの自然が一望でき、大人でも居心地良く過ごすことができる。
訪れたときには日曜日というのに入場者は家族連れ10組もおらず、とても入場料や物販収入(ショップでは版画や絵本を豊富に取り揃えている)だけで成り立つと思えないが、入り口近くの壁には寄付者のリストが・・・。企業ではなく個人の寄付や支援でこういう施設が成り立つというのは、米国の素晴らしい点の一つであろう(まあそれだけ所得格差が大きく、金持ちはトンデモなく金持ちだ、ということなのだが、それでも日本人だとなかなかここまで寄付できないように思う)。
もう一つは、恐らくこの地方で最も有名な、Norman Rockwell美術館。彼が晩年を過ごしたBerkshire地方のStockbridgeの街なみを描いた作品や、歴代大統領のイラスト、雑誌の表紙にあてた作品などが、彼のアトリエの隣に建てられた瀟洒な建物に保存、展示されている。
展示された絵やポスターももちろん素晴らしいのだが、それ以上にこの美術館とアトリエの置かれた場所の素晴らしさが印象に残った。見晴らしの良い丘の上の土地が選ばれており、窓を大きくとった山小屋風のアトリエからは、Berkshireの清清しい自然が堪能できるようになっている。創作活動というのはこういう場所でやりたいものだ、と勝手に納得してしまう。
ちなみにこの美術館には、近畿日本ツーリストかどこかの催行による日本人ツアー客も訪れていた。渋いツアーもあるものである。
宿泊したのは、Rockwellも住んだStockbridgeのホテルRed Lion Inn。18世紀の駅馬車時代の宿に始まる老舗で、タングルウッドに小澤征爾を訪ねられた際に今の天皇・皇后両陛下がご宿泊(もしくはご休憩)されたこともあるらしい(写真が飾ってあった)。建物は古いがしっかりメンテナンスされており、サービスも行き届いていて、素晴らしいホテルであった。この地方を訪れることがあれば、是非オススメしたい。
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男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
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世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
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