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「 Coincidental reunion ...再会、それぞれの変化 」
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先日スローンの就職課のロビーを通りかかると、1年生らしき女性がじっとこちらをみている。あまり気に留めずに空いた椅子に腰をおろすと、彼女が近づいてきて、"Are you Shintaro?"と尋ねてきた。
Agnusという韓国人女性。驚いたことに、私は彼女と会ったことがあった。しかも4年も前に、ドイツのデュッセルドルフで。
所属するコンサルティング会社が全世界のコンサルタントを集めて毎年開催するサッカー大会がある。2004年にデュッセルドルフで開かれた大会に私は選手として参加し、当時ソウルオフィスでアシスタントだった彼女も応援に来ていたのだった。パソコンのハードディスクの空き容量が少なくなってきたので、彼女は古い写真を整理していたらしい。そしてそのディッセルドルフのサッカー大会の写真を整理しているときに、ちょうど私が前を通りかかったのだという。その写真がこれ↓
P9040031.JPG
なんという偶然!お互い同じ時期にスローンに留学するだけでも偶然なのに、ここまでピンポイントでタイミングが重なるとは・・・。

その際はお互いあまり余裕がなかったので、また今度ランチでも行きましょう、ということになり、それが今日実現した。
お互いデュッセルドルフでのイベントの昔話をした後、その後どうしていたの、ということで、それぞれの身の上話をする。彼女は2007年まで同じコンサルティング会社のソウルオフィスで働いた後、香港にあるAIGの投資部門で1年間働いて、スローンに来たという。AIGといえばサブプライム破綻の影響で瓦解しかかった会社であり、それを知ってのことではないにしても、彼女はよく上手いタイミングで抜けてきたものである。ただ、本来は卒業後も金融・投資の世界に戻りたかったらしく、昨今の経済情勢は彼女のキャリアプランにも大きく影を落としている。彼女曰く、やはりまだ韓国では女性がビジネスの世界で成功することは他国の場合に比べて難しいらしく、コンサルタントとして働いていた頃も、そうした壁を感じていたという。顧客として担当した韓国企業の幹部の中にも、女性に出会うことは皆無だったらしい。それに比べて投資、しかも公開市場投資であれば、基本的にはパソコンの画面に向かって分析や取引を行うだけで、物理的に社会に露出することが少なく、従って女性であることのハンデもそれほど問題にならない、というのが、その道に転進した理由だったそうで、1年間働いてみて、その仮説への確信を深めたという。場所として香港を選んだのも、そこが韓国に比べて投資関係の仕事を得やす場所だったというだけでなく、女性の社会進出がより進んでおり、また英語でビジネスができる場所だからだ、ということだった。
4年前とかわらずいつも笑顔を絶やさない明るい印象の彼女、キャリアを考える上での制約条件は私なんかよりずっと厳しいはずだが、常に話が前向きで、それでいて過度にガツガツした印象を受けないのが素晴らしい。また4年後に笑顔で昔話ができるように、お互い頑張りたいものである。



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PROFILE
HN:
Shintaro
性別:
男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
旅行、ジャズ鑑賞
自己紹介:
世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。

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