「 Final exams ...so far so good 」
期末試験の只中である。
最初の秋学期で履修する6教科のうち、期末試験があるのは以下の4教科である。
・ミクロ経済学
・統計
・金融
・会計
このうち、今日までで3教科の試験が終了、後は明日の会計の試験を残すのみとなった。
今のところ、ほぼ想定どおりの展開できている。
きっと明日は打ち上げで酔っ払うので、一足早いがこれまでの試験について総括しておく。
多様な勉強のスタイルとそれらへのサポート
勉強にはいくつかのスタイルがあると思う。
ひとつの大きな軸は、自分でやる(独学)か、他人に教えてもらうかだろう。
後者については、誰に教えてもらうか、という点と、どういうセッティングで教えてもらうか、という点でバラエティーがある。つまり、講義形式か、1対1の質疑応答形式か、同級生との協働か、といったバリエーションである。
そしてスローンでは、これらそれぞれについて幅広く(そしてかなり手厚く)サポートがされていると感じた。
まず講義形式でのサポートでは、Recitationと呼ばれる補講や、学期の最後に学習内容をおさらいするReview Sessionが充実している。多くはTeaching Assistant (TA)による講義であるが、中には教授が熱意をもって講義を行う場合もある。そしてそこで使われる資料は、過去の蓄積もあり非常に整理されていて、学生の理解を促進する(最初からその資料で授業をやった方がよいのでは、という指摘もあるが)。
1対1の質疑応答では、教授やTAがOffice Hourを多めにとってくれている。2度ほど利用したことがあるが、他人とバッティングしてスケジュール調整に苦労した、ということは一切ない。
仲間との協働という点では、学期を通じてCore Teamと呼ばれる6-7人のグループで様々な活動をさせることにより、また彼らが足の引っ張り合いをするような相対評価をとらないことにより、協働の基礎となるグループの形成を促進しているし、グループで学習するためのミーティングルーム等の設備もそれなりに充実している(新校舎落成後はさらに充実するらしい)。
そして最後に独学については、教科書に加えて過去の試験問題など様々な参照資料が提供されているし、図書館(スローンだけのものではないが)は24時間利用可能で快適な学習環境を提供している。
(日本の)大学の試験との違い
基本をおさえた正攻法の試験であること、暗記ではなく知識を使うスキルを試していること、評価方法が明確であること、といったあたりが違いとしてハイライトされるように感じた(比較の対象が、自分の卒業した日本の某国立大学で、そこでの試験があまりにもいい加減であるということは差し引いて読んでいただく必要はあろうが)。
まず、重箱の隅を突くような問題ではなく、基礎的な内容の組み合わせによる問題が多い。言い換えれば、良心的な問題が多いということだ。必ずしも網羅的な学習でなくとも、重要なところをおさえていれば、きちんと解けるようになっている。
次に、暗記式ではないというのは、中間試験について書いた際にも触れたが、評価できるポイントだろう。習った内容については、メモにまとめて持ち込めるので、公式等を忘れても参照できる。現実社会でそういう状況の方が多いので、make senseだろう。そしてこのメモを作成することが、学習内容の振り返り、構造化を促進する。
イメージの共有までに、自分が作成したメモを添付しておく。
・金融
・会計
さらに、特に金融の試験は良くできていると感じたが、個別の学習事項を組み合わせて解かせるような問題になっている。
最後に、評価方法が明確なところも良心的だと思う。つまり、全体の成績に占める期末試験の採点割合が何%で、各問題が何点かが、予め明らかにされている。どこにどれだけ力を入れるか、学生に考える材料を与えている。
いずれにせよ、こうしたスローンの勉学環境は、自分の学習スタイルにあっているのか、これまでのところスムーズに来ていると思う。
ビジネススクールの選択過程ではあまり重視しなかった(あまり差がないと思っていた)要素ではあるが、結果的には正解だったのかもしれない。
最初の秋学期で履修する6教科のうち、期末試験があるのは以下の4教科である。
・ミクロ経済学
・統計
・金融
・会計
このうち、今日までで3教科の試験が終了、後は明日の会計の試験を残すのみとなった。
今のところ、ほぼ想定どおりの展開できている。
きっと明日は打ち上げで酔っ払うので、一足早いがこれまでの試験について総括しておく。
多様な勉強のスタイルとそれらへのサポート
勉強にはいくつかのスタイルがあると思う。
ひとつの大きな軸は、自分でやる(独学)か、他人に教えてもらうかだろう。
後者については、誰に教えてもらうか、という点と、どういうセッティングで教えてもらうか、という点でバラエティーがある。つまり、講義形式か、1対1の質疑応答形式か、同級生との協働か、といったバリエーションである。
そしてスローンでは、これらそれぞれについて幅広く(そしてかなり手厚く)サポートがされていると感じた。
まず講義形式でのサポートでは、Recitationと呼ばれる補講や、学期の最後に学習内容をおさらいするReview Sessionが充実している。多くはTeaching Assistant (TA)による講義であるが、中には教授が熱意をもって講義を行う場合もある。そしてそこで使われる資料は、過去の蓄積もあり非常に整理されていて、学生の理解を促進する(最初からその資料で授業をやった方がよいのでは、という指摘もあるが)。
1対1の質疑応答では、教授やTAがOffice Hourを多めにとってくれている。2度ほど利用したことがあるが、他人とバッティングしてスケジュール調整に苦労した、ということは一切ない。
仲間との協働という点では、学期を通じてCore Teamと呼ばれる6-7人のグループで様々な活動をさせることにより、また彼らが足の引っ張り合いをするような相対評価をとらないことにより、協働の基礎となるグループの形成を促進しているし、グループで学習するためのミーティングルーム等の設備もそれなりに充実している(新校舎落成後はさらに充実するらしい)。
そして最後に独学については、教科書に加えて過去の試験問題など様々な参照資料が提供されているし、図書館(スローンだけのものではないが)は24時間利用可能で快適な学習環境を提供している。
(日本の)大学の試験との違い
基本をおさえた正攻法の試験であること、暗記ではなく知識を使うスキルを試していること、評価方法が明確であること、といったあたりが違いとしてハイライトされるように感じた(比較の対象が、自分の卒業した日本の某国立大学で、そこでの試験があまりにもいい加減であるということは差し引いて読んでいただく必要はあろうが)。
まず、重箱の隅を突くような問題ではなく、基礎的な内容の組み合わせによる問題が多い。言い換えれば、良心的な問題が多いということだ。必ずしも網羅的な学習でなくとも、重要なところをおさえていれば、きちんと解けるようになっている。
次に、暗記式ではないというのは、中間試験について書いた際にも触れたが、評価できるポイントだろう。習った内容については、メモにまとめて持ち込めるので、公式等を忘れても参照できる。現実社会でそういう状況の方が多いので、make senseだろう。そしてこのメモを作成することが、学習内容の振り返り、構造化を促進する。
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最後に、評価方法が明確なところも良心的だと思う。つまり、全体の成績に占める期末試験の採点割合が何%で、各問題が何点かが、予め明らかにされている。どこにどれだけ力を入れるか、学生に考える材料を与えている。
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男性
職業:
経営コンサルタント
趣味:
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世の中を素直に見ることが苦手な関西人。
MITスローン校でのMBA、プライベート・エクイティでのインターン、アパレル会社SloanGearの経営、そして米国での生活から、何を感じ、何を学ぶのかー。
ご意見、ご感想は↓まで
sloangear★gmail.com
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